地域
2019年08月29日 13時01分  15面

宇宙監視レーダー、着工控え説明会【山陽小野田】

2時間以上、質疑が続いた説明会(埴生公民館で)

 人工衛星と衝突の危険性があるスペースデブリ(宇宙ごみ)などを監視するために、防衛省が山陽小野田市埴生にある海上自衛隊山陽受信所跡地に2023年度からの運用開始を目指し整備を進めている宇宙監視レーダーの住民説明会が28日、埴生公民館で約50人が出席して開かれた。住民からはレーダー照射の電磁波が人体に影響はないか、第三国からテロの標的にされないかなどの懸念の声が上がった。計画への理解を求めるため今後も必要に応じて説明会を開いていく。


 安全保障基盤として重要な役割を担う宇宙空間には役割を終えた衛星などが宇宙ごみとして周回しており、運用中の人工衛星や宇宙ステーションとの衝突を回避するために新たに監視用のレーダーを整備するもの。


 計画が明らかになった2年前に続き今回、住民の不安を払拭(ふっしょく)するために市が主催して説明会を設定。防衛省中国四国防衛局が工事スケジュールなどについて説明した。


 造成工事は9月中旬に着手し、来年3月に終了予定。10㌧ダンプ、生コン車、重機搬送用の大型トレーラーが国道2号、国道190号を経由して出入りする。伐採木材、土砂などを搬出するために工事開始時の1カ月間は10㌧ダンプが1日最大30往復する。工事時間は原則として月~土曜日の午前7時~午後6時で、通学時間には通行を控える。


 20、21年度はレーダー局舎6基を整備。22、23年度に直径約15㍍のパラボラアンテナを設置し23年度から運用する。施設は無人で、航空自衛隊防府北基地が固定カメラなどで24時間体制で監視する。


 質疑では電磁波の影響を懸念する質問が集中。これに対して本多宏光企画部長が「総務省管轄の電波防護指針にのっとり人体に影響のない基準値内での運用となる。20度以上の仰角で照射するので地上には向かず、サイドローブ(乱反射)についても施設内で処理できる」とした。


 気象衛星周辺などのスペースデブリの監視だけでなく、軍事に関わる衛星攻撃衛星(キラー衛星)の監視も担う可能性が高く、テロの攻撃対象にならないかという心配の声も聞かれた。本多企画部長は「宇宙空間の安全利用が主眼で、有事ではなく平時からの態勢を整えるという位置付け」と繰り返した。


 たくさんの衛星が宇宙空間を回っている現状で監視レーダーは必要という出席者の声もあったが、9月には工事着手するというのに住民説明会が十分でないとの指摘が相次いだ。説明を聞いた1人は「レーダー波は目に見えないから怖いね」と話した。

 

 

 

 

 

 

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