地域
2019年07月12日 12時58分  13面

市内初のジビエ加工施設、8月に稼働【山陽小野田】

ビジネスとして成功してジビエ活用の輪を広げたいと話す仲村さん(鋳物師屋のジビエファームで)

 イノシシやシカなど野生獣の肉を加工処理する「西日本ジビエファーム」(山陽小野田市山川鋳物師屋)が、8月上旬に市内で初めてオープンする。増え続ける有害鳥獣を有効活用し市場に流通させようというもので、昨今のジビエブームも事業を後押ししている。


 開設するのは、厚狭鴨庄に住む仲村真哉さん(44)。読書好きの仲村さんは5年前にカモ猟をテーマにした本に出合い、自然を相手にするハンティングに魅了された。同じ頃、体調を崩しひどい貧血に悩まされていたが、造血成分を多く含むシカ肉を譲り受けて食べたところ体調が改善。趣味、仕事そして自身の健康保持のために猟の道に入ることを決めた。


 3年前に第1種猟銃免許、わな猟の免許を取得。地元山陽地区の猟友会に入り活動を始めた。会員のほとんどが仕留めたイノシシやシカを自分でさばき、自家用で食べていたが、そのおいしさ栄養価の高さを多くの人に知ってもらいたいと加工施設を開設しようと一念発起。起業セミナーなどにも参加し、金融機関から資金も調達し開設にこぎつけた。


 人里離れた山間部にあった牛舎施設を購入し、冷凍コンテナを加工用に改造。衛生安全面を徹底した鳥獣の持ち込み、加工、商品化(ブロック肉)の一連のラインを構築。コンテナの色は、猟友会ジャケットと同じオレンジ色にした。


 仲村さんは「猟友会の先輩と一緒に獲物をさばいていた時に習得した、温度管理を徹底した加工ノウハウを生かし、新鮮、清潔、臭みのない良質の肉を市場に提供していきたい」と話した。すでにジビエ料理を扱っているレストランなどからの打診もあるほか、ネット販売も視野に入れている。


 8月上旬にプレオープンし、狩猟期前の10月にフルオープン。地元を中心にイノシシ、シカなどの鳥獣類を受け入れる。


 県農林水産政策課によると2018年度の県農林業被害額は4億7452万円。10年度の8億132万円をピークに減少傾向にあるが、18年度は前の年度より1%増加。サル、シカの被害は減ったが、イノシシ被害は増えた。作物別では水稲42%、野菜19%、果樹18%、造林木11%の順に被害が多い。


 鳥獣被害対策班では「被害は漸減傾向というが、高止まりという印象の方が強い」と施設が増えるのを歓迎する。

 

 

 

 

 

 

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