山口市地域おこし協力隊に岸本さん委嘱【山口】
山口市地域おこし協力隊として、大阪府枚方市の元神職、岸本和寿さん(33)が阿東地域に着任した。15日に市役所で委嘱状交付式が開かれ、「田舎の価値や可能性に魅力を感じていた。ゲストハウスなどスローツーリズムに取り組みたい」と意気込みを述べた。
交付式では村田尚士地域生活部長が委嘱状を手渡し、「移住者としての客観的な視点を大切に、自身の可能性を信じて取り組んで」と激励した。
岸本さんは大阪芸術大出身で、卒業後は大阪市にある実家の神社や枚方市で神職を務めた。妻が大内出身だったことから山口を訪れ、いつか住んでみたいと思い始めた。昨年からは月に1回来県し、9月に阿東を訪れた際には豊かな自然に「ここだ」と直感。翌日には地元のNPO法人に連絡を取り、牧場などを案内してもらったり、協力隊について教えてもらったりしたという。
今後は、阿東地域の観光協会や商工会などでつくる「あとうスロー・ツーリズム推進協議会」が進めるプロジェクトで、ゲストハウスの設立・運営などを目指して活動する。