昔ながらの風習続く

台唐に乗る笹尾さんと両団体のメンバーたち(有帆梅田の笹尾さん宅で)

年末の風物詩の一つ「餅つき」。核家族化やマンション住まい、多彩な餅商品の販売などで家庭で餅をつく風景を見ることは少なくなったが、有帆梅田の笹尾進さん(57)宅では、以前は精米にも使っていた台唐(だいがら)を使用し、親族らが集まって、昔ながらの餅つきを続けている。今年も30日に30人ほどで行うという。

台唐は足で踏み、てこの原理を利用して餅をつく道具。石臼と合わせて、1895(明治28)年生まれの祖父、一介さん(享年81)の代から3世代にわたって使っている年代物。数度の補修を繰り返しながら今もなお〝現役〟だ。
昔は年末、1月末の大寒の時期、ひな祭りと年3回、餅をついていたというが、今は年末と笹尾さんが会長を務める「菩提寺山を守る会」の菩提寺観音の縁日(4月18日)に合わせたイベントで活用している。
例年「これをしないと年を越せない」と九州や愛知県から親族が集まり、交代で朝から1日がかりで120㌔の餅をつく。「とにかく量がすごい。普通のきねだったら1日では終わらないですよ」と笑う。
手水をする臼取りは姉の上野れい子さん(64)=共和町=の役目。餅つき器では出せないこしが自慢だが、親族が集まり、食べ、飲み、笑うという温かさも餅に一味も二味も加わる〝スパイス〟だ。
新年に向け、現在は同守る会、有帆竹炭会のメンバーと、世話になった人たちに配る、約60組の門松作りに励んでいる。こちらも毎年の恒例で、笹尾さんは「今年もいい正月が迎えられそう」と笑顔を見せた。

カテゴリー:季節2012年12月25日

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