常盤駅、ヒガンザクラ再生 着々

サクラの枝に環状剥皮の処理を施す武永さん(JR宇部線常盤駅で) JR宇部線常盤駅に咲くヒガンザクラを再生させようと、樹の生命を大事にする会の武永順次会長が挑戦を続けている。

駅利用者に「市内で最も早く咲くサクラ」と親しまれてきたサクラ。周囲には以前、数本のサクラがあったが、台風などの影響で倒れ、樹齢推定50~60年の老木が1本残るだけ。その1本も潮風にさらされ、10年ほど前から枝枯れが目立つようになっていた。
武永さんは「このままでは10年も持たない」と判断。山口市佐山でソメイヨシノを再生させた経験を基に、JR側と相談し、昨年から取り木の手法で人工的に増殖させている。
取り木では、木の細胞が活発になっているこの時期、若い枝に、発根や花芽形成を促す環状剥皮の処理を施す。一度に数を増やすのには不向きだが、挿し木と比べて枯れ死させてしまう可能性が低く、成長時間を短縮できるのが特徴。
剥皮した部分には湿らせたミズゴケを巻き付け、上をビニールで覆って上下を針金で固定。「ミズゴケを乾燥させないように、下側をきつく縛るのがこつ」と話す。
これまで不定根の発根が確認できた3本の枝を切り離し、活着させることができた。今年は新たに4カ所に環状剥皮の処理を施した。通常4カ月ほどで枝が切り離せるようになるという。
「切り離した枝は、そのまま元の性質を受け継いだ木に成長する」と武永さん。
サクラは朱鷺色(ときいろ)のように淡い桃色の花を咲かせることから、地名の常盤ともかけて「とき寒桜」と名付け、常盤駅や宇部新川駅など各所に植えることを計画中だ。

カテゴリー:季節2012年6月15日

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