小野湖、オシドリ激減

 小野湖で越冬するオシドリの数はこの時期、例年1000羽を超えていたが、今シーズンは昨年10月17日に調査が開始されて以降、まだ一度も1000羽に達していない。かつては2000羽を超え、日本一として知られた飛来地に、異変が起こっている。

オシドリは国内では主に本州中部以北で繁殖。冬は主に西日本で越冬する。県内でも北部で少数が繁殖するが、多くは漂鳥または冬鳥として飛来している。
小野湖周辺には、オシドリが餌として好むカシやクヌギ、シイなどの実が豊富。例年9月下旬から3月いっぱいにかけて、入り江になった湖畔の陰などで姿が見られる。1996年以降の記録では、2007年2月に最多の2252羽が確認された。
オシドリの数に明らかに異変が生じたのは昨冬。1月7日時点で1266羽いたが同21日には38羽まで激減した。
「明らかに餌不足」と語るのは、宇部野鳥保護の会の原田量介副会長。
「夏の猛暑でほとんどの木の実が凶作で、12月まで辛うじてあったドングリも1月下旬には全くなくなった。日中に路上に上がり、側溝にたまった落ち葉の下の餌を探すオシドリも見られた。例年になく降雪も多く、餌を探しに、さらに南下したのでは。浮遊ごみの回収や樹木の伐採、レガッタの練習、バス釣りボートの侵入など、人的な活動も追い打ちをかけた」と指摘する。
飛来数の調査を10年来担当している同会の佐藤順治副会長によると、今シーズンは昨年11月11日の809羽がピークで、その後は減少。最新の17日時点でも543羽にとどまった。
「湖の満水状態が続いているので、土手の陰に隠れたオシドリまでカウントするのは困難。鳴き声からすると、昨冬よりは多いような感じもするが」と首をひねる。
昨シーズンの餌不足で、オシドリの個体数そのものが減少したとも考えられ、関係者は、これから上がってくる各地の調査結果などを注視している。

カテゴリー:季節2012年1月19日

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