竜王黄金の会、焼酎用イモ出荷

収穫したイモをトラックに積み込む竜王黄金の会のメンバー(大須恵で) 竜王黄金の会(西村弘和会長、二十人)は九日、竜王山山ろくで収穫した芋焼酎「龍王山」の原料に使うコガネセンガン種のサツマイモを鹿児島県出水市にある焼酎メーカー神酒造に送った。同会では規格外のイモを今月下旬から「龍王いもっこ」のブランド名で新たに発売。「イモ作りを通して古里の活性化を実現したい」との願いが実りつつある。

 新たな特産品で古里を盛り上げようと、おととしから始めた焼酎造りで、一年目は千三百本(一本七百二十㍉㍑、販売価格千五百円)、二年目は三千二百本を製造した。
 今回、出荷したイモは、来年五月に商品化する焼酎用で、竜王山一帯の約四千平方㍍にメンバーや生産協力者が約一万本の苗を定植。今月に入って、それぞれの畑で順次、収穫した。
 猛暑と干ばつで当初予定の半分以下の二・一㌧にとどまった。特に雨不足は深刻で、水やりに苦労した。西村会長は「二年続きの雨不足に加え、今年は特に暑く、管理が大変だった。収穫量は少なかったが、凝縮されたイモの濃い味が期待できる」と話す。
 九日は午前中、メンバー七人がコンテナに入れていたイモを袋にまとめ、クレーンで大型トラックに積み込む作業に当たった。毎年、販売開始から数日で完売する人気だが、二千百本程度の製品は確保できる見込み。創業百二十二年の造り酒屋、永山酒造(厚狭)が、同社の清酒用の黄こうじと米焼酎の製造技術を神酒造に提供し、かめ仕込みで製造する。
 今回から新たに、焼酎用の原料としては規格外のこぶし大のイモを朝市などで売り出す。焼き芋やみそ汁の具材など、さまざまな料理に使ってもらう。緑色片岩が酸化した赤土が広がる竜王山周辺は、イモの栽培に適しているとされ、焼酎用だけでなく、普通に食べても甘みが口いっぱいに広がる。商品パッケージのデザインは、地元在住のイラストレーター来嶋靖枝さんが担当した。
 西村会長は「ほかにも菓子の原料にという問い合わせがある。焼酎用に限らず、イモが人気を集めれば栽培する人も増え、休耕地も有効利用されるなど、古里を盛り上げるという当初の目的を果たすことができる」と期待を寄せる。

カテゴリー:季節2010年11月10日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single