山陽小野田市、高齢ドライバーの事故多発

高齢化が進む中、六十五歳以上のドライバーによる交通事故が全国的に多発しているが、山陽小野田署管内も例外ではない。今年一月から三月までの三カ月間に管内で発生した人身事故九十五件のうち、二十件に高齢ドライバーが関係し、その割合は二割を超える。三月に起きた今年唯一の重傷事故も高齢ドライバーによるもので、多発傾向は明らかだ。

同署によると、二〇〇九年に管内で起きた人身事故三百四十二件のうち、高齢ドライバーが関係した事故は六十三件で全体の18%を占め、死亡事故も二件発生している。
その六十三件のうち、八割弱の四十九件が、左右の安全確認が不十分だったことによるもの。交差点などで一度停止して左右確認をしているにもかかわらず、衝突するケースが多く見られるのが事故の特徴という。
同署交通課の西林泰生係長は、その特徴について、年を取るにつれて身体的機能が低下した結果、見えていたはずの歩行者や車が見えず、あるいは相手の車のスピードと距離感が測れず、判断を誤って事故を起こしてしまっていると分析。「視力や反応速度などの身体的機能の衰えは本人も実感しづらいが、衰えを自覚することが事故防止の第一歩になる」と話す。
また同署は、四月十五日現在、高齢ドライバーの事故防止を目的に県警が実施している運転卒業証制度の支援団体として市内の十三社(店)と協定を結び、高齢ドライバーの運転免許証の自主返納を推進している。しかし、山間部など、車が生活必需品になる地域の住民にとって、返納は難しいのが現状。十五日現在、自主返納者は八十七人にとどまっている。
市内の運転免許証取得者は、〇九年十二月末で四万一千六百七十五人。六十五歳以上は、全体の約二割の七千五百四十三人。西林係長は「高齢者の事故に限らず、事故防止にこれという特効薬はない。ドライバーだけでなく、市民一人ひとりの交通安全意識が事故防止につながる」と訴えた。

カテゴリー:事件・事故2010年4月16日

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