なりすまし詐欺集中、宇部で高齢者被害

宇部市でなりすまし詐欺の電話が相次いでいる。キャッシュカードを奪い、暗証番号を聞き出す手口で、17日には6人が警察に相談や通報し、1人は134万4000四千円の被害に遭った。

この日、県内で電話があったのは宇部市だけ。今年初めに続き再びターゲットにされた。今回狙われたのは65歳以上の高齢女性ばかりだった。
電話は午前11時から午後2時にかけて電話帳に女性の名前で掲載されている家にあった。金融機関や銀行を名乗り「カードが偽造され、現金が払い出された。今から銀行協会の者を行かせるのでカードを渡してほしい」と切り出した。
4人は不審に思い話の途中で電話を切ったが、2人は話を信じ、電話口で変わった銀行員を名乗る別の男の「カードが怪しいので点検させてください。銀行協会の者を行かせます」に応じた。
訪問した30代の男の「番号が悪用されることがあるからICカードに換えましょう」の言葉に1人は疑って追い返したが、80歳の女性はキャッシュカード2枚を手渡し、暗証番号を口頭で伝えた。
約4時間半後、女性の家族が帰宅し、話を聞いて110番通報したが、すでに口座から金が引き出されていた。
手口からは犯人の狙いがうかがえる。15日は今年最後の年金支給日で県警は無人ATM(現金自動預払機)に警察官を立哨させて警戒を強めていた。犯人は口座にまとまった金が入っていることを知り、警戒が緩むのを待ったようにみえる。
犯人が使った銀行協会は、県内で下関市と岩国市にあり、金融機関向けに適正な取引推進や銀行業務円滑化を行う。個人は対象外で、キャッシュカードを預ることなどない。しかし、知らない人は金融機関の上部組織のように勘違いする。ローラー作戦で電話する中、被害者の金融機関名に触れず信用させるのに使ったようだ。
また、今回はクレジットカードを直接受け取りに行った。これまで警察や防犯団体の啓発でATMやエクスパックを送金手段に使えないため、別手段を選んだと思われる。県警は今後も類似の手口の犯行が続くとみて警戒を強めている。

カテゴリー:事件・事故2009年12月18日

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