過去にいじめ、中3男子自殺

宇部市内の中学3年の男子生徒が9日夕、自宅で首が絞まった状態で死亡しているのが見つかった。県警では自殺と判断。遺族によると、生徒は市内の別の中学に通っていた2年前にいじめを受けたことがあった。「遺書はなかった。なぜ死んだのかは分からない。トラウマがあったのかもしれない」とした。市教育委員会では背景を調べるほか、遺族の気持ちに十分配慮しながら対応していく考えを示した。

生徒は、市内の別の中学から、市のふれあい教室を経て今春転校したばかりだった。遺族らによると、中学1年の冬にいじめを受けて、不登校に陥ったことがあった。転校先ではクラスの中で明るく、友達と仲良く過ごし、亡くなる前日まで、ほとんど休むことなく登校していたという。宇部日報社の取材に対し、両親は「最近はトラブルを抱えている様子は感じられなかった」と話している。
4月から通っている中学の校長によると、生徒が亡くなった後、全教員への聞き取りに加え、毎週月曜日に実施している生徒への生活アンケートの再分析を行ったが「現時点ではいじめにつながる事案は把握できていない」とした。また、亡くなる前の生徒の様子について「4月に転入した割には友達がたくさんいた。部活動で新入部員を勧誘してきたこともあった」と話した。
同校では10日、3年生に男子生徒の急死を知らせ、「生徒が不安になるなどした場合は、スクールカウンセラーらがケアする」との保護者宛ての文書を持ち帰らせた。校長は「大変悲しい出来事。ご冥福を祈る。子供たちに寄り添う指導をしていきたい。ご遺族への対応はしっかりしていきたい」と沈痛な面持ちで語った。
一方、2年まで通っていた中学の校長は「生徒のプライバシーに関わることなので、コメントできない」とした。
生徒の両親は「優しく、心が繊細な子だった。両校とも、いじめの再発防止に誠意を持って対応してくれていたと感じている。学校に行きたがらない時期があったが、今にして思えば、無理に行かせるべきではなかったのかもしれない。そんなことよりも命の方が大事。死ぬまで分かってやれなかったのが悔しい」と話した。
市教委では、他校も含め、生徒たちに動揺が広がらないように、しっかりとケアしていきたいとしている。

カテゴリー:事件・事故2013年7月12日

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