宇部署1、2月 万引き補導 前年の5倍

店内をパトロールする生徒(ゆめタウン宇部で) 宇部市で20歳未満の少年による万引きが多発している。1、2月に宇部警察署が検挙・補導した少年は29人で前年同期の約5倍に増え、県内全体の4分の1を占めた。店舗の経営すら左右する深刻な問題で、ボランティアを中心に子供同士で万引き防止を呼び掛ける草の根運動が続いている。

今年に入って中学生の万引きが急増。ゲームソフトやDVDを狙うケースが目立ち、被害が高額化しやすい。犯行に成功した店と手口の情報が流れ、生徒同士で取った金額を自慢し合うこともある。複数人で取る役、周囲の目を遮る役に分かれる。警察署に連れて来られる制服姿の生徒に警察官が驚かされた。
人口約17万人の宇部市で検挙・補導された29人は、人口約28万人で、三つの警察署が管轄している下関市の合計15人を大きく上回る。警察署単位ではワースト2位と3位の合計数より多い。
同署は昨年から中学生ボランティアによる店内パトロールを始め、29日はゆめタウン宇部で桃山中と厚南中の生徒6人が実施した。
春休みは万引きの摘発・補導件数が増える時期。生徒は3班に分かれ、警察OBらと防犯カメラやミラーの設置状況、視界を遮る背が高い棚がないかを見て回った。
約30分のパトロールを終えての意見交換では「死角がある」「店員が少なくて商品補充に忙しく、店内や防犯カメラの映像を見ていない」「客にあいさつすれば万引きしにくいのでは」などの意見が出された。
店では、高校生ボランティアを含めて過去に何度かパトロールが行われ、出された意見を基に、これまでも小物店のレジを店内全体を見渡せる中央に配置して棚を低くするなどの対策を講じ、保安員を巡回させている。しかし、防犯カメラの台数や店員の増加はコスト面から全ては実現できていない。
パトロールに参加した桃山中2年の浅田弘斗君は、学校に張られた万引き防止のポスターを生徒があまり見ていないことを挙げて「もっと知ってもらうことが必要。自分たちの活動で件数を少しでも減らせたら」と話した。

カテゴリー:事件・事故2011年3月30日

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