地域挙げ再発防止 新川小、集団の登下校継続

保護者や教職員に付き添われて集団下校する児童(新川小正門前で) 宇部市島2丁目の路上で下校途中の小学2年生の女児が、男に顔や首を刺された事件は24日で発生から1カ月が経過した。逮捕された男の精神鑑定が続く中で捜査が進められている。市内全域で事件の再発を防ごうとする動きが出ている。入院治療中の女児が通っていた新川小(庄本周史校長、395人)では、集団での登下校が続き、保護者らによる見守り活動が強化された。

 県警が殺人未遂の疑いで逮捕した、同市島の無職、山田昌宏容疑者(23)の刑事責任能力が問えるか、精神状態を調べる山口地検による鑑定留置は、早くても3月まで続く見込み。捜査関係者は「現在も証拠を調べている。鑑定結果がどうであれ粛々と捜査を進めて事件を全容解明する」と話した。
 事件が起きた島地区の住民は日常を取り戻しつつあるが、現場には今なお血の跡が残っている。
 下校途中の児童が狙われる凶悪事件を二度と起こすまいと、地元の活動が続いている。宇部警察署管内地域安全ボランティア連絡協議会(田村一会長)に所属する26団体は、パトロールの回数を増やしたり範囲を広げたりして活動を強化している。
 永冨英孝・同署生活安全課長は「事件が起きた地域だけでなく、市内全体で動きが高まっている」と話す。
 同署は、各団体に小さな異変でも気が付いたら速やかに連絡するように依頼した。今回の事件をきっかけに、地域と警察、学校での不審者情報の共有が強化されている。
 新川小は事件以来、子供の心のケアと登下校の安全を確実なものとする観点から、朝はなるべく集団をつくって登校。人通りの多い大通りまでは保護者が付き添っている。帰りは四つの方面別で集団下校。集団には教職員が付き添い、それぞれの家のすぐ近くまで送っている。この登下校の態勢は、少なくとも今学期いっぱいは続ける方針。
 また、保護者有志による同校独自の「見守りボランティア活動」がスタート。登下校時に大通りまで子供を送り迎えしたり、小道になる地点に立ったり、無理のない範囲で子供の登下校の安全に協力していこうという活動で、24日までに38人が登録。登録者は黄色の名札を付けて活動している。
 また事件を機に、各自治会に専用の腕章を2枚ずつ配布し、下校時間に立ってもらうようになった。人通りの少ない自治会内の路地などで子供が1人にならないように注意を配ってもらっている。新川っ子見守り隊(47人)との連携も再確認した。

カテゴリー:事件・事故2011年2月25日

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