DV相談急増、昨年度1017件

宇部市配偶者暴力相談支援センターに寄せられる相談件数が急増している。二〇〇九年度の受理件数(延べ数)は、前年度を二百五十七件上回る千十七件だった。このうち配偶者からの暴力(DV)関連が、四百八十一件と半数近くを占めている。同センターの機能充実と相談業務体制の強化を図るため、市が初めて公募した相談業務の一部委託先は、NPO法人山口女性サポートネットワーク(小柴久子代表)に決定。一日から市婦人相談員と連携して対応を始めた。委託期間は今年度末まで。

市では〇五年度から、男女共同参画センター内で、嘱託職員と婦人相談員が、男女の人権に関する相談に応じてきた。〇八年四月には県内他市に先駆けて、同所にDVの相談支援センターを設置。今年三月には「市配偶者等からの暴力防止及び被害者支援に関する基本計画」を策定している。
昨年度の相談件数は相談員が受けたものが九百七十八件、専門の弁護士によるものが三十九件の計千十七件で、〇五年度と比べ一・五倍に増えた。このうちDV関連が四百八十一件で、〇五年の約四・五倍に跳ね上がっている。相談は電話が六百二十二件と多く、面接は三分の一程度。
相談者は女性が圧倒的に多く、赤子を抱えた人から高齢者まで、年齢層は幅広い。内容は殴る、けるなどの「身体的」暴力のほか、怒鳴る、無視するなどの「精神的」暴力、性行為の強要や避妊に協力しないなどの「性的」暴力、生活費を渡さない「経済的」暴力などがあり、ほとんどが重複した被害に遭っているという。
相談支援センターでは、月―金曜日の午前九時から午後四時まで二人以上が常駐して、電話や対面での相談に応じる。男性向けに、月に一回は男性相談員が対応。また、各種の法手続き、医療機関への受診、就業・住宅確保のための同行支援も行う。
相談業務を受託した山口女性サポートネットワークは、十年前に発足。電話相談、一時保護活動、退所後の援助に取り組み、自助グループも立ち上げている。被害者にとって〝実家のような存在〟を心掛け、数年にわたって手厚く支援するケースも多い。
小柴代表は「これまでの経験を生かし、市の相談に貢献したい」と抱負を語る。
相談は同センター(電話33―4649)まで。

カテゴリー:事件・事故2010年7月2日

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