コンビナート災害多発 7件、既に昨年の倍以上

訓練で放水する自衛と市消防本部の消防隊(藤曲の宇部MC過酸化水素で) 今年、宇部市内でのコンビナート災害が増えている。六月十一日までに七件と、昨年一年間の三件の倍以上。企業が一一九番通報するまでに十分以上かかったケースが約半数あり、企業側の危機対応能力向上が求められている。

中国五県の特別防災区域の中で、宇部・山陽小野田地区は三番目に事業所数が多い。今年、死者が出る大きな災害はないが、火災五件、劇物漏えいと機械の異常動作が各一件起きた。原因は作業不良、機械不良など初歩的ミスが目立った。
三月に三件続いて起きたのを受け市消防本部は四月末、特別防災区域内の企業の安全担当者六十人を集めて緊急の事故防止保安講習会を開いた。
今月六日から十二日は危険物を取り扱う事業所に自主保安体制を呼び掛ける危険物安全週間。前日の五日には化学工場でぼやが発生し、作業員一人が顔にやけどを負った。
十一日、藤曲の宇部興産グループの宇部MC過酸化水素で、自衛消防隊と市消防本部合同のプラント火災を想定した訓練が行われた。放水時に水圧でふらつく自衛消防隊社員もおり、畠中生雄・中央消防署長は「設備に慣れて災害に備えて」と講評。橋本英治工場長は「災害を起こさないことを第一に、万一に備えたい」と話し
た。
企業の一一九番通報の遅れは全国的な問題。今年、宇部市ではぼやで最長一日半かかったケースもあった。小さな災害ほど、企業側の通報は遅れがちになっている。
総務省消防庁によると、昨年百七十七件の石油コンビナート等特別防災区域内での災害で、発見から十分以上たっての通報が68%と、十分未満の32%の二倍以上を占めた。
同庁特殊災害室は「速やかな通報体制の確保が必要」としている。

カテゴリー:事件・事故2010年6月12日

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