口蹄疫問題 防疫対策を強化、常盤公園ヤギを隔離展示

柵の周囲に石灰をまく飼育員(21日午前10時すぎ、常盤公園で) 宮崎県内で牛や豚に見られる家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫が発生しているのを受けて、県は対象となる全農家に消毒薬を配るとともに、飼養家畜の異常の有無を緊急調査するなど、防疫対策の強化・徹底に力を入れている。宇部・山陽小野田市でも対象農場や動物園などが同様の措置を講じているが、生産者からは「早く終息してほしい」と不安の声も上がっている。

宇部市農林振興課によると、市内では牛三百十六頭、豚八十─九十頭、ヤギ九頭(二月一日調べ)が飼養されている。緊急調査でも家畜の異常は確認されていないが、踏み込み消毒槽の設置および出入りした車両の消毒を行い、警戒を強めるよう指導した。
市は近く、産業経済部を中心に連絡会議を開き、現状把握や今後の対策について話し合う。市民の消費動向、風評被害を懸念しており「人への感染はなく、食べても影響はない。市場にも出荷されていない」と冷静な対応を呼び掛けている。
市内で畜産業を営む男性は、肉用牛四頭をJAの委託で飼育している。今回、県の指示で踏み込み消毒槽を設けて外部からの立ち入りを制限した。「約一年半育てて出荷する。現在は出荷段階ではないので直接的な影響はないが、長引くと心配。新しい牛が仕入れられないこともあり、早く終息してほしい。感染速度を考えると、国の対応も遅かったのでは」と当事者の苦労を話した。
ヤギ四頭を飼育する常盤公園の動物園では展示を二カ所から一カ所にまとめ、周囲に石灰をまいて消毒を続ける。これまでは餌やりや触れることができたが、柵を二重にして客から一メートル以上遠ざけるようにし、来園者に理解を求める看板を掲げた。あすにも動物園に近い入り口三カ所に消毒槽を設置し、来園者の靴底を消毒してもらう。
為近学・常盤遊園協会動物課長は「県外の人も訪れるのでいつ起きてもおかしくないとの危機感がある。最大限できることをして感染を防ぎたい」と話した。

カテゴリー:行政,事件・事故2010年5月21日

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