詐欺の被害が倍増

県内では今年に入ってから「振り込め詐欺」などの被害件数・金額が、いずれも前年同期に比べて倍増している。県警によると4月末時点で、前年同期に15件(うち未遂2件)だった認知件数は30件(同3件)、5134万円だった被害金額は1億236万円。宇部警察署管内は5月に2件が相次ぎ、現時点で計3件。同署生活安全課では「不審電話に関する相談も急増しており、これまで以上に未然防止に力を入れたい」としている。

電話で「オレオレ」と、息子になりすまして現金をだまし取る手口で始まった一連の詐欺は、年を追うごとに手口が多様化。家族や官公庁の職員をかたって示談金や慰謝料を求める「なりすまし詐欺・オレオレ詐欺」、請求書を送り付けてから要求する「支払え詐欺・架空請求詐欺」、払戻金名目で誘う「戻します詐欺・還付金等詐欺」や「融資保証金・貸します詐欺」「利殖勧誘・買え買え詐欺」などがある。
近年は、信じ込ませるために複数の犯人が異なる役割を演じる劇場型が増えるなど、手口も巧妙化。矢継ぎ早に「時間がない」と告げる電話に、被害者は疑うことを忘れ、家族や警察に相談することなく現金を用意するケースが目立つ。振り込め詐欺と呼ばれるものの、金融機関のチェックが厳しくなる中で、「郵送」「直接受け取り」も珍しくない。
市内で5月に発覚したのは▽「訪問販売会社が訴えた」のはがきが届き、心配した78歳の女性が記載された連絡先に電話。弁護士事務所を紹介され、裁判費用を求められたため、十数回にわたり計620万円を振り込んだ▽80歳女性宅に「あなたの名前が勝手に使われ、裁判になる。登録を消すため、とりあえず150万円が必要。お金は後で戻ります」の電話。その後も要求が続き、計270万円をレターパックで送った│の2件。
同課によると、詐欺と思われる不審な電話も市内では急増。「関係機関や地域などに協力を求めながら、早急に対応を図りたい」と話している。
10日には、宇部署の若手警察官でつくる青常会のメンバー4人が、厚南の旭が丘自治会館で啓発イベントを行った。振り込め詐欺をテーマにした寸劇と講演で、参加した40人のお年寄りたちに注意を呼び掛けた。
同自治会(長谷川忠重会長、340世帯)が、高齢者のふれあい推進のため年3回開いている「ふれあい茶話会」に合わせて実施。青常会の柳井龍太副会長らが、寸劇で犯罪の手口や対策を紹介した。講演では「犯人は電話帳で相手を探しており、掲載しないのが効果的」「電話番号が変わった、お金を返すから近くの金融機関へ行って、絶対に得するは、全て詐欺」などとアドバイスがあった。

カテゴリー:事件・事故2014年6月11日

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