緊急ヒアリ対策、宇部港でも

強い毒を持つ特定外来生物のアリ「ヒアリ」が国内の主要港や内陸部で相次いで見つかり、27日には福岡市でコンテナから荷物を運び出していた男性作業員が刺された。ヒアリの定着を防ぐため、中国地方整備局港湾空港部は28日、ヒアリの生息国・地域と定期コンテナ航路のある管内10港湾で、緊急工事を実施。宇部港でも3カ所で舗装の隙間を埋めるなど補修をした。

環境省によると、ヒアリは南米原産だが、北米や中国、オーストラリアなどで定着。大きなアリ塚を作り、集団で生活する。大きさは2・5~6㍉。赤茶色で腹部に二つのこぶがあり、尻には毒針を持つ。攻撃性が強く、棒などでつつくと、集団で塚から出てきて襲い掛かる。刺されたら「熱い」と感じるような激しい痛みがあり、かゆみ、腫れ、じんましんや、アレルギーが重篤な場合はアナフィラキシー症状(呼吸困難、血圧低下、意識障害)を引き起こす恐れがある。

いったん定着すれば根絶は難しいため、侵入監視による早期発見・駆除で、定着前に根絶を図ることが極めて重要。国内で報告されているのは28日現在、10事例。コンテナ内のほか、陸揚げするコンテナヤードのアスファルトのひび割れ部分からの発見も多い。

宇部港の芝中西埠頭(ふとう)コンテナターミナルでは、舗装面3カ所で損傷が見つかった。30平方㍍にわたり陥没が見られた箇所は、すみかをつくらせないよう、アスファルトを剥がして舗装し直した。80㍍と20㍍のひび割れも、シールで補修した。

環境省と国土交通省は28日、宇部港を含む全国68港湾で8月から順次、ヒアリ調査を実施すると発表した。初回は同月上旬から、専門業者が目視や粘着わなを仕掛けるなどして調査する。2回目は9月上旬、3日目は10月上旬から取り組み、結果は公表する予定。

カテゴリー:事件・事故2017年7月29日

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