山陽小野田市民病院の篠崎顧問がフィリピンで医療ボランティア

診療所内でメンバーらと写真に納まる篠崎さん(左から3人目、篠崎さん提供)

山陽小野田市民病院の顧問を務める篠崎文彦医師(72)=宇部市維新山=は、日本カトリック医師会が続けている、フィリピンの貧しい農村での医療ボランティア活動に15年前から毎年、参加している。今年も5、6日に現地に赴き、医療団の代表として、メンバーと共に900人を超える患者を診察した。

この医療活動は、現地で住民への保健、衛生活動に従事していた日本人シスターらの活動をきっかけに、1986年から年1、2回行っている「メディカルミッション」。場所は首都マニラと同じルソン島の北部に位置するイサベラ州のギバン村だ。
今回は98年から17回目という篠崎さんを筆頭に、内科、外科、小児科、歯科の医師をはじめ、看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学生ら、全国から33人が参加。埴生の特別養護老人ホーム、サンライフ山陽で看護主任を務める河崎淑子さんも7回目の参加となった。
3日にマニラに入って1泊。4日の夕方に現地に到着後、診療準備を済ませ、5、6日の診察に臨んだ。2日間で内科337人、外科45人、小児科121人、歯科301人、耳鼻科(現地医師)101人が訪れるなど、診療所は常に患者であふれていた。
診療所は同医師会が募った寄付金約1000万円で建設された。現地の女性医師1人が常駐するほか、週2日ほど他の医師も訪れる。また、年3回ほど、フィリピン政府が医師を派遣しているという。
現在では、村の女性たちを集めた公衆衛生教育も行われるようになり、保健衛生の基礎的な知識や技術を身に付けたヘルスワーカーが州内の村々で活躍している。医師会の長年の活動が結実した一つの成果だ。
「まだまだ十分ではないが、10年前よりは格段に医療態勢は良くなっている」と篠崎さん。ただ、子供の皮膚の感染症や成長の遅れなど、早期の治療が必要な症状が放置されている現状もある。
診察はもちろん無料で、薬は製薬会社からの寄付で賄っている。近年は同医師会以外の参加もあるが、旅費などは自費となるだけに負担は大きい。現地の医師もミッションに参加するようになり、現地医師への移譲も視野にある。
11月には他団体からの派遣でベトナム南部の村での診察も予定している篠崎さん。「まだまだ医療不足に困っている国も多く、カトリック医師会として、新たな国への医療支援に向けて調査を行っていきたい」と意欲を見せている。
篠崎さんは山口大医学部名誉教授。83年11月から2001年10月まで同学部口腔(こうくう)外科の教授として勤務し、同年11月から宇部興産中央病院院長、06年4月から愛媛労災病院院長を務めた。市民病院顧問には11年6月に就任した。

カテゴリー:その他の話題2013年8月13日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single