ときわ丸解体、半世紀の歴史に幕

解体工事が始まったときわ丸(1日午前10時半、常盤公園で)

宇部市の常盤公園動物園ゾーンのシンボルとして、長年、市民に愛されたボンネットモンキーの飼養施設「ときわ丸」の解体工事が1日から始まった。半世紀にわたる歴史と役割を終え、あすには完全に姿を消す。跡地には2015年春にアジアの森林ゾーンがお目見えする。

ときわ丸は市の失業対策事業として、1963年から64年にかけて造られた。全長約21㍍で、当時はボンネット55匹、トカラヤギ9匹が飼育されていた。それまでの動物園のサル山は円形の岩山で、人が見下ろすのが一般的だったが、完成したコンクリート船は注目を浴びた。しかし、リニューアル整備事業の中で展示の方向性がそぐわず、施設が老朽化していることから新旧交代する。
飼育されていたボンネットモンキー49匹は、6月中にパタスモンキー舎に引っ越しており、ときわ丸は空船状態。周辺工事が終わり、擁壁を崩して重機が通れるスペースが確保されたことから、いよいよ本体の解体に取り掛かった。最初に煙突や金属類がバーナーで焼き切られた後、船首から重機で崩し始めた。午前11時すぎには「ときわ丸」の文字が入った部分が削られた。煙突、いかり、鎖などは保存する。
常盤動物園協会の白須道徳さんは「完成した時は国内でもユニークなサル山として注目を浴び、大変な人気だった。ボンネットモンキーと船はとても良い組み合わせだったと思う。寂しいですね」などと語り、消えゆく船を見守った。公園整備局でも「色が付いたコンクリートの破片は保存して活用したい」とした。
工事に伴い、12日までは園路の一部が通行止め。正面から遊園地に行くには、常盤湖の方から迂回(うかい)しなければならない。
市では解体に先立ち、忠実に再現した50分の1サイズの模型を製作。関連写真などと合わせた展示「今までありがとう、さようならときわ丸」も開いた。

カテゴリー:その他の話題2013年7月1日

石炭都市宇部市の起源
写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ