宇部沖のナルトビエイ駆除

大量に水揚げされたナルトビエイ(宇部岬漁港で)

県漁業協同組合宇部岬支店の組合員50人は17日、宇部沖の海域で今シーズン2回目のナルトビエイの駆除を行った。226匹、4・8㌧を捕獲。中には重量45㌔以上の大物もいた。漁業実習として大津緑洋高(長門市)の海洋技術科と海洋科学科の2年生18人も参加しエイの水揚げなどを手伝った。

水産庁の水産多面的機能発揮対策事業として実施。組合員と生徒は9隻の船に分乗し、宇部岬漁港から宇部興産大橋や新灯台、丸尾などに向かった。マナガツオ用の流し刺し網を水深約10㍍の海に投入。数十分、待って網を巻き上げると、次から次へとナルトビエイが現れた。
毒のあるトゲが付いた尾をナイフで切り落とし、再び巻き揚げ作業を繰り返すと船の甲板はナルトビエイで足の踏み場もない状態となった。
漁港に戻りエイを水揚げ。データを取るために体盤幅、重量をチェックしたが、この時期は産卵のために浅瀬に来るためか、捕獲した9割近くが雌だった。
ナルトビエイは二枚貝などを食い荒らすほか、漁の際に網に掛って作業の支障になる厄介者。以前から姿を見ることはあったが、急激に増えたのはここ10年。暖海性の回遊魚で、地球温暖化の影響で瀬戸内海の海水温が上がり、この海域に入り込んだと推察されている。
宇部市では2005年から年5回程度、駆除を行っており、毎年約20㌧が退治されている。雌1匹が子供を7、8匹産むので産卵時期の駆除は効果は大きい。今シーズンは3回を計画しているが、今月3日に実施した初回は16㌧の〝大漁〟だった。
生田清美県漁協宇部岬支店長は「天敵がいないこともあり毎年、取っても取っても数が減らない」と頭を抱えた。
駆除体験をした山下貴大君(海洋技術科航海コース)は「北浦でアゴ漁の実習も体験したがナルトビエイは見たことがなかった。重いので運ぶのが大変だった」と感想を話した。
実習の後は、岬支店女性部のメンバーからナルトビエイを材料にした竜田揚げ、ギョロッケやハモの吸い物、たこ飯などが振る舞われた。
この日、駆除されたナルトビエイは家畜や魚の飼料を作る原料として下関市の飼料会社に引き取られるほか、一部は高校に持ち帰って下処理して冷凍し、加工品の材料として再び岬支店に送られる。

カテゴリー:その他の話題2013年6月18日

石炭都市宇部市の起源
写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ