再び定置網に巨大トラフグ、標識で放流稚魚と確認

定置網に掛かった雄のトラフグ。指がさす部分だけ丸く剥げているように見えるのが焼き印(県水産研究センターで)

山陽小野田市沖の県漁協厚狭支店の定置網に今春、昨年に続いて巨大トラフグが掛かった。稚魚の放流・調査を行っている県水産研究センターは、持ち込まれた30匹のうち6匹が、同センターが過去に地元海域で放流したフグであることを確認し、15日報道陣に公開した。

トラフグはサケと同じように、稚魚で育った場所に産卵のため帰ってくる性質がある。同センター専門研究員の天野千絵さんは「山陽小野田市沖がトラフグの産卵や生育にとって良い環境だという証拠と言える。資源回復のためには、この環境を守っていかなければならない」と分析する。
今回、同センターに運ばれたトラフグ30匹は、今年3月28日~4月27日の間に山陽小野田市沖の定置網に掛かった。放流トラフグと確認できたのは、雄が4匹、雌が2匹。最大のものは全長58㌢、体重5・5㌔の雌。6匹は、大きさなどから3~8歳と推定される。
2匹には背中の紋間に焼きごてで付けられた焼き印と呼ばれる標識があり、4匹は右胸びれが切除されていた。
同センターは毎年、資源回復調査のため背中に焼き印するか右胸びれを切除したトラフグの稚魚の放流を行っており、この標識から同センターが放流したものと確認できた。
同じ定置網には昨年5月、全長66㌢、体重6・1㌔の雌のトラフグが掛かっており、このフグは同センターの調査で、03年7月に埴生漁港で放流された約9万6000匹のうちの1匹であることが確認されている。
天野さんは「実験研究から、生育・産卵の環境として優れた山陽小野田市沖に近い埴生は、稚魚放流にもってこいの場所だと分かってきた。放流を進めると同時にこの環境を維持し、県の特産品であるトラフグを守っていきたい」と語った。

カテゴリー:その他の話題2013年5月16日

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