10県1750人が救助・消火訓練

横転した車両から負傷者を救出する宇部・山陽小野田消防局のレスキュー隊員(2日午前10時すぎ、山口市阿知須で)

大規模災害の発生時に都道府県の枠を超えて人命救助などにあたる、緊急消防援助隊の中国・四国ブロック合同訓練が1日から2日の正午すぎまで、山口市のきらら浜などで行われた。福岡県を加えた10県の73消防本部と県警、自衛隊など31機関から約1750人が参加。2日には大規模な救助・消火訓練を実施した。

援助隊は、阪神・淡路大震災の発生をきっかけに、全国の消防機関からの応援を迅速かつ円滑に実施するため1995年に発足した。訓練はブロックの各県が持ち回りで実施している。県内の開催は2002年以来2回目。
訓練は1日午前9時、山口市阿知須が震源のマグニチュード7・6の直下型地震が発生し、山口市で最大震度6強、周辺市町で6弱を観測した想定で始まった。参加団体に事前に内容を知らせない「ブラインド方式」で、より実践的に進められた。
同市防災センターに市消防対策本部を設置し、被害状況を把握して関係機関の連絡体制などを確認。夕方までに9県の援助隊が到着した。
1日夜は山口きらら博記念公園で野営。夜間の活動訓練もあった。午後10時すぎには、宇部・山陽小野田消防局など4消防機関で構成された山口県隊のうち25人と消防車5台が、ビルの倒壊を想定した県消防学校内の現場に到着。同局の救助隊員5人は、投光器で照らされたがれきの山で可燃性ガスが流出していないか検知器で確認。30分間の制限時間内で、他の県隊と協力して取り残された2人の救出活動を行った。
視察した総務省消防庁国民保護・防災部の大庭誠司部長は「東日本大震災では反省点がある。隊員は、指揮系統の確認と連携を強めてほしい」と話した。
2日は山口、広島、岡山県警などが加わって、きらら浜で土砂災害救出訓練などを行った。多重衝突事故の訓練には、山口、岡山の緊急消防援助隊など100人が出動。宇部・山陽小野田消防局のレスキュー隊が、横転した乗用車のトランクを開けて取り残された人を助け出した。
コンビナート火災訓練では、炎上するタンクの上から屈折放水車で消火。地上からは消防隊が冷却作業に当たった。
訓練の様子を見学した同局の杉野嘉裕消防長は「他県との連携の必要性を改めて感じた。10年前に比べて参加機関も増えている。協力して迅速的確な対応ができた」と話した。

カテゴリー:その他の話題2012年11月2日

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