市交通局、路線バスに全国初の磁気ループ

搭載車両を知らせるステッカー 難聴者の聞こえ(情報保障)を支援する集団補聴装置として、磁気ループ(ヒアリングループ)を搭載したバスが宇部市内の路線を走っている。京都市のメーカーが国の事業で研究・開発した設備を導入したもので、補聴器や人工内耳の利用者は、周囲の会話や音を気にすることなく、車内放送をはっきりと聞き取ることができる。市交通局(芥川貴久爾局長)によると路線バスへの導入は全国初だという。

車内放送(音声信号)を磁気ループアンプで電気信号にして車内の内張に収めたループアンテナケーブルに送ると、誘導磁界が発生し、磁気誘導コイルが付いた補聴器などで受診でき、放送や案内だけを正確に聞くことができる。アナウンスがない間もリラックスして乗ってもらおうと音楽を流す。萩市では昨年から循環バスに設置。移動体への設置は全国初だった。
見た目は通常の超低床小型バスだが、乗降口と車体の前後に全国的に普及している「耳マーク」を張り、磁気ループ搭載車であることを表示。車内にも案内チラシを掲示し、難聴者や高齢者に優しいバスであることをPRしている。3月にバスを更新した際に導入。機器はメーカーの無償提供で、取り付け費として30万円を市が負担した。
搭載車は主に西宇部地区と山陽小野田市方面を結ぶ西ケ丘-日赤線を走り、時に常盤町から小野田商工会議所までを走る小野田線にも使われる。同局では「要望があれば貸し切り利用も検討したい」としている。10月21日に常盤公園で開かれる障害者の祭典「はぁ~とofふれんず」で車両を展示し、補聴器も貸し出して実際に体験してもらう。
県福祉のまちづくり条例では、劇場など500以上の固定席があるものに集団補聴設備を設置することとし、増築や改築など大規模な模様替えをする際、基準に適合させなければならないとしている。
市では記念会館と文化会館が対象となり、改築の際には検討したいとしている。

カテゴリー:その他の話題2012年9月27日

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