厚南4校区、初の合同防災訓練

防災ヘリで運ばれたけが人を搬送する救急隊員(厚南小グラウンドで) 70年前の周防灘台風級の災害を想定した宇部市総合防災訓練が2日、厚南地区で行われた。1日の「防災の日」にちなんだ厚南、原、西宇部、黒石4校区合同の初めての取り組みで、735人の住民が参加。各自主防災会が行政、消防などの各機関と連携し、避難誘導などを実施。周防灘台風の体験談を聞き、県消防防災ヘリコプター「きらら」による救助訓練などがあった。

周防灘台風級の接近で大雨・洪水・暴風・波浪・高潮警報が発表され、市北部地域の集中豪雨で河川が氾濫し、厚東川の洪水の恐れが高まっているという想定。
午前8時、周防灘台風のとき高潮で浸水被害の遭った厚南地区を対象に避難勧告を発表した。
メーン会場となった厚南中には避難所が開設され、午前8時57分に避難が完了。福祉避難所として、むべの里が協力した。
久保田后子市長が「気候変動で、災害への備えは日常の中に織り込んでいかなければならない。訓練は傍観者ではなく被災者のつもりで体験し、災害に強いまちづくりに協力してほしい」とあいさつ。厚南校区自主防災会の長谷川忠重会長が「過去の災害を教訓に、水害の危険と向き合うつもりで訓練に臨んでほしい」と呼び掛けた。
神田甚一郎さん(86)による周防灘台風のときの体験談があり、れんが造りの酒蔵の煙突が倒壊した恐怖を語りながら、「厚東川堤防の強固さが大事」と強調。
NPO法人防災ネットワークうべの三浦房紀理事長(山口大工学部教授)の防災講話があり、「間違いなく起こるといわれる南海トラフ巨大地震と津波の想定」を説明し、「災害の際、避難訓練を経験しない人の死亡率は、訓練に参加した人よりも高い」と述べた。
隣の厚南小グラウンドでは、宇部西消防署や市消防団から消防車、レスキュー車などが到着。防災ヘリの救助訓練では、黒石会場から運ばれたけが人を受け入れて救急車で搬送。着衣水泳講習、救命ボート操作訓練、応急手当て講習、災害写真パネル展示などがあった。

カテゴリー:その他の話題2012年9月3日

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