山大付属病院に県内初、内視鏡手術支援ロボット導入

医師の操作でミカンの皮をむくダビンチのアーム(山大医学部付属病院で) 山口大医学部付属病院(岡正朗病院長)は県内で初めて、内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を導入し、26日、報道関係者に公開した。医師が遠隔操作で、患部を3次元モニターで見ながら、アームの先端のメスなどを使って切除や縫合を行う。人間では難しい細かい動きが可能で、安全で正確な手術ができる。傷口が小さく患者の負担も軽くなると期待される。9月から前立腺がんの手術で本格使用する。

「ダビンチ」は、アメリカ製。組織をはさむ鉗子(かんし)やメスが先端に付いた3本のアームとハイビジョンカメラが付いている。執刀医は患者から数㍍離れたコンソールと呼ばれる席で、患者の腹部に小さな穴を数カ所開け、モニターを見ながら操作する。
従来の内視鏡と違って立体画面のため、奥行きが鮮明で遠近感がつかみやすい。執刀医の指先や関節の動きが、アームの先端部分が回転することでスムーズに伝わる。開腹では難しい部位での細かい作業が正確にでき、手ぶれ防止機能もある。神経を傷つけることが少なく、合併症の軽減に有効という。
欧米では既に2000台が導入されている。日本でも4月にダビンチでの前立腺がんの全摘出手術が保険適用されたことから導入が相次ぎ、約60台。費用は1台3億2000万円。
同病院では、手始めに前立腺がんの約80例(年間)を対象者と見ている。特殊な訓練を受けた外科医2人が看護師、臨床工学士とチームで実施する。入院期間は開腹術の7~10日から5~7日に短縮できるという。
来年度は早期胃がんや肺がんにも活用。婦人科の子宮摘出術にも広げていく。
岡病院長は「ダビンチでの手術は、今後、外科の標準となる。高齢化が進む中、体に負担の少ない安全な手術へのニーズに応えていきたい」と話した。

カテゴリー:その他の話題2012年8月27日

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