市育児休業代替要員紹介所、開設4年 依頼わずか17件

育休中の中村さん(右)と代替要員の春口さん(山陽小野田市さんわタウン望見ケ丘のさくら坂薬局で) 育児休業制度の利用促進を目的に、宇部市内の事業者に育休取得者の代替要員を無料で紹介する、市育児休業代替要員紹介所(宇部育児サポートネット)。「同僚へのしわ寄せを心配せず育児に専念できる」「短期間就業してくれる人を確保でき、業務を円滑に進められる」など取得者、雇用主双方に喜ばれている。しかし、認知度が低く2008年6月の開設以来、事業所からの依頼実績はわずか17件。もっとサポートネットを活用してもらおうと、市では代替要員の登録者確保と事業所へのPRに励んでいる。

代替要員の登録は無料で、1年間有効(毎年実施する意向調査で更新手続きが可能)。初年度は30人を超えたが、現在の登録者は女性を主体に30~60歳代の16人。求人事業所が業務内容・賃金・労働時間・雇用条件を記載した求人票を提出すると、サポートネットが調整・仲介する仕組みで、雇用期間は1年前後が多い。依頼があっても通勤、勤務時間など雇用条件が折り合わず、採用に結び付かないケースもある。
宇部市と山陽小野田市内で4薬局を展開するコスモファーマシー(高橋徹社長)では、育休中の医療事務の中村弘美さん(34)の要員として、昨年10月中旬から1年間、春口志保さん(36)を雇用している。
11月に三男の澪王(れお)ちゃんを出産した中村さんは「代わりの人がいなければ、辞めざるを得なかったと思う。サポートネットのおかげで快く育休を取得させてもらえ、1年後に慣れた職場でまた働けるのがうれしい」と感謝する。
春口さんは第3子出産を機に退職。知人に声を掛けられ、08年11月から要員第1号として系列の薬局に16カ月勤めた。「有資格者ではなかったが、短期間で負担が軽かったので働けた。次の就職の際には、経験者として優遇された」とメリットを語る。
同社には医療事務の職員が13人いる。就業規則では子供が1歳になるまで育休が取れるが、自身の体調不良で退職したり、産後2~3カ月で復帰したり、まちまち。業者から派遣してもらったこともあるが、費用は割高だった。春口さんは2回目ということもあり「即戦力で助かっている」と高橋邦彦会長(73)。「少ない人数をぎりぎりで回すので、育休を取得したいと言われると正直『困った』と思うこともあった。零細企業には本当にありがたい制度。利用者が増え、さらに整備・拡充を進めてほしい」と期待する。
国でも仕事と生活の両立を支援するため、事業主に対して中小企業両立支援助成金(代替要員確保・休業中能力アップ・継続就業支援の各コース・中小企業子育て支援助成金)などを設けている。
サポートネット事務局の市民環境部男女共同参画課(市男女共同参画センター内)では「本格的な就職に向けてのステップにも最適。まずは登録を」と幅広い人材を求めている。登録者向けにスキルアップ情報や講座も提供。市内の中小企業など約270社に案内も送り、周知に努めている。
問い合わせは事務局(電話37─2391、ファクス33─3958)へ。

カテゴリー:その他の話題2012年5月24日

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