山大病院09年、がん診断「胃」最多13%

主要がんの割合 山口大医学部付属病院は、2009年に新規にがんと診断された患者1615人のデータをまとめた。がんの部位で最も多かったのは「胃」で13%。大腸、肝臓、肺、乳房を合わせた5大がんで4割強を占めた。男性は60歳以上が8割を占めるのに対し、女性は若年層の割合が高いことが分かった。

全国の370がん診療連携拠点病院に実施が義務付けられている「院内がん登録」として実施。病院が診療した患者のがんの部位や進行度、治療内容などを登録・蓄積し、その施設の診療実態を明らかにするのが目的。同病院は、07年1月に開始し、09年末までに4337人を登録した。
集積する国立がん研究センター(東京)を通じて公表した最新データによると09年では、男性は925人、女性は690人で、男性は女性の1・3倍。年齢区分では、男性が60歳代が32%、70歳代が34%。60歳以上で全体の79%を占めた。
一方女性は、60歳代が26%、70歳代が25%で60歳以上は67%。30歳代、40歳代を合わせると15%と、男性の両区分の合計6%を大きく上回り、若年で発症する割合が高いことが分かった。若年層で子宮頸(けい)がんが増加傾向にあるためとされる。全国的にも同様の傾向がある。
がんの部位では、男性では「胃」14%、「大腸」11%、「前立腺」10%、「肺」9%、「肝臓」6%。女性では「乳房」19%、「子宮」11%、「大腸」10%、「胃」8%、「肺」6%、「肝臓」4%。
男女合計で見ると、これらの部位以外の「その他」が46%を占め、全国平均36%を上回った。山大病院は、骨など患者の少ないがんを診る割合が高いことが浮き彫りになった。
進行度では、「乳房」は1期が70%で早期に発見されているが、「肺」では、他臓器への転移がある4期と5期合計で37%あり、部位により進行度にばらつきがあった。
がん登録には、都道府県が行う「地域がん登録」もある。拠点病院での初回治療後、再発して開業医を受診している場合はこれに含まれる。集計体制が複数あり、実態が不明なのが実情。
院内がん登録室長の井上裕二教授は「生存率などを知るために、追跡調査が可能な共通番号制度の導入が必須。発症から予後までの実態を正確につかみ、がん対策に役立てることが重要」と話した。

カテゴリー:その他の話題2012年4月19日

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