大震災から1年、被災地支援続けよう

現地での活動、今後の課題を報告する消防隊員(シルバーふれあいセンターで) 東日本大震災からもうすぐ1年。復興への険しい道が続く被災地に思いを寄せ、痛ましい教訓を古里の防災に生かそうというシンポジウムが7日、宇部市のシルバーふれあいセンターで開かれた。復旧・復興に携わった行政職員が現地での活動や体験を発表し、被災地を忘れないこと、自己満足で終わらない継続的な支援、防災関係機関の連携強化、情報の共有と発信などを語った。

「被災地派遣を振り返って」と題してあり、発生直後から被災地で活動した消防隊員、岩手県大船渡市、宮城県東松島市、福島県いわき市でさまざまな業務をした市職員の計6人が発表した。コーディネーターはNPO法人防災ネットワークうべの三浦房紀理事長。会場には市職員や災害ボランティアら80人が集まった。
県消防防災航空隊の中尾勝彦副隊長は防災ヘリの一員として救助、救急搬送に従事。さまざまな想定での訓練を重ねることや受援側になった場合の体制の整備の必要性を挙げた。活動を通じて装備品の強化や改良にもつながった。
県緊急消防援助隊宇部隊の水田一志救急隊長、田辺昌義救助隊長は、住民感情への配慮や心的外傷ストレス障害(PTSD)への注意、情報の大切さ、倒壊した家屋など狭い空間からの救助の錬成を説明した。
農林振興課の渡辺英明係長は「明るいうちはひたすら歩き、宇部から来たことを説明したり、多くの人、派遣職員、ボランティアと会話したりした」と発表。消費による支援、文化や特色を把握した上での交流、被災者リーダーとの交流など、派遣期間中にできたこと、できなかったことを振り返った。
職員課の伊藤志奈子主任(保健師)は避難所や仮設住宅で健康管理や環境整備に当たった。「現地の職員も被災者。指示を待つだけでなく、自分たちで仕事を見つけ、了解を得て実施した。現地での活動は短期間だが、自己満足に終わらず、その後に続く支援につなげなければならない」と語った。
介護保険課の藤田慎太郎主任は「復興が語られる一方で、亡くなった人や古里への思いを胸に日々を生きている人がいることを忘れてはならない。被災地のニーズに沿った継続的な支援も必要。これからも長くつながろうというメッセージを届けたい」とした。

カテゴリー:その他の話題2012年3月8日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single