岡村さん開発の「復興支援ハウス」国際見本市に出品へ

国際見本市で紹介される復興支援ハウスと岡村さん(大須恵で) アジア最大級のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の国際見本市に、早期設置型組み立て式「復興支援ハウス」が特別出展されることになった。世界各地で大規模な自然災害が頻発している中、宇部市で誕生した技術が海外にどう評価されるのか、関係者の熱い視線を集めている。

国際見本市は、10月18日から20日までシンガポールで開催される「JEC COMPOSITES アジア展」。FRP(繊維強化プラスチック)の輸出入や国内販売を手掛けているエフ・アール・ピー・サービス(大阪市)が、国内独自の製品として日本パビリオンで紹介する。
復興支援ハウスは、阪神・淡路大震災(1995年1月)を契機に、県議で1級建築士などの資格を持つ岡村精二さん(58)が「簡易住宅を早急に提供する施策を」と開発。
「入居者のプライバシーと最低限の居住性を確保する」ことを念頭にしながら、手作りヨットで単独太平洋横断に成功(77年)した経験も基に、工夫と改良を重ねてきた。
室内は4人が居住できるように、折り畳み式となった2段ベッド2台やテーブル、キッチン、冷蔵庫、シャワー、簡易トイレなどを備えている。
全長4・0㍍で、幅と高さは2・2㍍。床面積は7・2平方㍍。保管・運搬時は全長2・7㍍、高さ0・9㍍とコンパクトになり、4㌧トラックで3棟が運べる。
脚部支柱はジャッキ式で、ある程度の傾斜地でも設置が可能。狭い敷地でも短時間で設置・撤去できることが最大の特色となっている。
新潟県中越地震(2004年10月)や、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市でも活用された。
岡村さんは「東京都庁での展示(7月)をきっかけに、阪神・淡路大震災から15年間取り組んできた研究成果が、少しずつ花開いてきたようにも感じている。全てがプラスチック製の住宅は、おそらく世界初。外国の人々が、どう評価してくれるのか楽しみ」と語っている。
展示に向けて、復興支援ハウスは現在、化粧直しが施されている。16日ごろ、関西から船積みされる予定。国際見本市の会期中は、岡村さんがパビリオンで説明する。

カテゴリー:その他の話題2011年9月8日

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