常盤湖を考える市民委員会”白鳥湖復活”望みと現実

議論を深めていこうとあいさつする柳田会長(ときわ湖水ホールで) 常盤公園での鳥類の飼育方法などを考える「常盤湖を考える市民委員会」(柳田英治会長)は24日、宇部市のときわ湖水ホールで開かれた。昨年11月以降、猛威を振るった高病原性鳥インフルエンザの今後の見通し、防疫対策を徹底した上でのハクチョウの復活など、出席した委員がそれぞれの立場で意見や思いを述べた。鳥インフルに関する国の指針が出るのを待って、飼育の在り方、常盤湖の方向性について議論を深めることにした。

前回同様、ハクチョウは宇部のシンボルであり、子供たちの情操面からも必要という意見、安全対策が万全でない限り、同じ悲劇(殺処分)を繰り返すことになるという意見が聞かれた。別のテーマで湖を発展させるアイデアも出た。常盤公園周辺の10㌔圏内には約35万羽のニワトリが飼育されており、飼養者には生活が懸かる深刻な問題という指摘もあった。
ウイルス学が専門の山口大農学部の前田健教授は、家禽(かきん)用ワクチンの有無、ウイルスが活性する水温、人への感染の恐れについて報告。「鳥インフルは、この冬どうなるか分からない状態」とし、感染リスクのある野鳥と接触する恐れがある湖での飼育は、完全隔離やウイルスの除去でもしない限り、現段階では厳しいとの見通しを示した。
この日は市民意見交換会としたが、参加は十数人と少なかった。「鳥インフルの先行きが分からないのだから、ハクチョウだけの議論でなく、公園をどう変えていくのかを考えてほしい」「ウイルス感染から逃れたペリカンを守る対策(分離飼育)を」などの発言があった。
委員会に先立ち、市民意見を募集したところ「ハクチョウがいないと寂しい。また飼うことはできないか」「しばらくは今あるものを大切に育てていきたい」など5件が寄せられた。ふるさと元気懇談会や意見箱、子供たちを対象にしたワークショップでもハクチョウの復活、慰霊碑の建立などがあった。
次回委員会は11月に開かれる。

カテゴリー:その他の話題2011年8月25日

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