渡辺翁の偉業を漫画化、商議所が宇部中央高の2人に依頼

樹本さん(中央)の指導の下、制作に当たっている秋月さん(左)と金重さん(北琴芝で) 宇部市発展の礎を築いた故・渡辺祐策さんを題材にした漫画を、宇部中央高定時制を1日に卒業した秋月茜さんと同3年の金重裕子さんが制作している。いずれも、学生の就業体験支援に向け宇部商工会議所(千葉泰久会頭)が行っているインターンシップ事業に参加し、地元の漫画家に指導を受けた縁で取り組んでいるもので、創作活動は現在、最終段階。今年中の発行を目指し、2人は張り切って作業に励んでいる。

 秋月さんは2008年度、金重さんは09年度に同事業を利用。それぞれイラストレーター、漫画家志望で、ゴルフレッスン漫画家の樹本ふみきよさん(北琴芝)の事務所で仕事を体験した。
 漫画制作は、同会議所が企画し、秋月さん、金重さんに依頼。宇部の偉人である渡辺さんをよく知らないという市民が増えてきており、子供にも興味を引きそうな漫画を作り、まちづくりに大きく貢献した渡辺さんを紹介するのが目的で、2人にはインターンシップの延長で実際に作品制作を体験してもらうのが狙い。
 制作に当たり「炭山の王国―渡辺祐策とその時代」の著者で、作家の堀雅昭さん(北条)が原作を執筆。樹本さんが指導を引き受けた。
 本格的な制作は09年10月にスタート。授業やアルバイトなどで2人が一緒に活動できる時間は限られる中、原作を基に資料、写真なども収集し、ストーリー、せりふを考案。昨年1年間で、大まかな絵と鉛筆での下書きを完成させた。今年から、ペンで人物、背景を描く仕上げの作業に入っており、週1回のペースで樹本さんの事務所に足を運び、指導を受けている。
 漫画は31㌻。社会資本の整備や資金援助など、古里発展のため渡辺さんが行ったことを描いており、小学生が読んでも理解できるストーリー内容を心掛けたという。
 秋月さんは「キャラクターの顔を、何度も同じように描くのが結構難しく感じた。完成したら、まずは母に見てもらいたい」と現在の心境を説明。金重さんは「2人で話し合う時間が少なかった点と、描いたことがない男性の大人の絵が大変だった。将来的には原作からすべて自分で考えた漫画を手掛けてみたい」と話す。
 樹本さんは「私は助言するだけで、一切手を加えておらず、いろいろと苦労も多かったと思うが、2人とも素晴らしい技術を持っており、ここまで頑張ってきた。あと一息なので、立派な作品に仕上げてほしい」と完成を楽しみにしている。

カテゴリー:その他の話題2011年3月5日

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