「禁煙外来」受診増える、成功は7~8割

禁煙外来で患者に助言する中村准教授(中央、山大病院で) 十月からのたばこの大幅値上げを機に、禁煙を始めようという人たちが医療機関の「禁煙外来」を受診するケースが増えている。三カ月で五回の通院の標準治療の費用は、保険適用で一万数千円から二万円弱。七、八割の高率で成功するという。「喫煙はニコチン依存症という病気。一人の力でやめられなくても定期的に医師とかかわることでやめられる」と医師は話す。

山口大医学部付属病院は今春、敷地内を全面禁煙したのに併せ、内科に水曜と木曜の午後、「禁煙外来」を設置。五─八月は毎月一─五人で推移していたが、先月、七人と急増した。
たばこの増税に伴い一箱で六十─百四十円値上げされた。国産の代表的銘柄の一つは一箱(二十本)三百円が四百十円に。一日二箱吸う人は毎月約二万五千円の出費となり、経済的な理由から禁煙を決意する人が増えたという。
中村浩士准教授は、このほか喫煙による健康不安や受動喫煙による周囲の被害への理解の広まりを挙げる。喫煙場所が減って吸う場所を探すのが煩わしくなった人もいるという。
外来では初診に一時間かける。動機付けや周囲の協力が得られるかが重要なため、禁煙理由や家庭、職場環境を聞き出し、個別のカウンセリング計画を立てる。
さらに「儀式」を行う。禁煙宣言書に自筆で理由や決意を記し、家庭や職場の目に付くところに張ってもらう。また受診時、「最後の一本」をかばんなどに隠し持っている場合が多く、医師の目の前でそれをちぎり、捨ててもらう。
治療は、体に張るパッチでたばこの代わりにニコチンを取り込み、それを徐々に減らしていくのが主流。内服薬もあり、吐き気の副作用があるが、たばこがまずくなり吸いたくなくなる。
「医師、看護師、薬剤師がチームで当たる。励ましながら一緒に取り組むので、無理なくやめられる」と中村准教授は話す。
寿町一丁目の藤野隆・藤野内科院長は、日本禁煙学会認定専門医の資格を持つ。二〇〇六年から禁煙外来を開始し、これまで老若男女の禁煙を支援してきた。
九月中旬から受診者が増加。結婚や子供の誕生、知人の禁煙成功を機に決意する人が多いという。「一人で悩まずにまず医師に相談を」と呼び掛ける。

カテゴリー:その他の話題2010年10月19日

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