平原岳ふもとにモリアオガエルの卵発見

枝先にぶら下がったモリアオガエルの卵塊(小野平原で) 水辺の木や草の上に産卵することで知られるモリアオガエルの卵塊が、宇部市小野の平原岳(標高三九五メートル)のふもとで見つかった。近隣の住民に聞いても珍しく、市内で初の報告事例となる可能性がある。

山歩きをしていた男性が二十三日朝に見つけ、小野ふれあいセンターに報告した。山側から張り出した木の枝先で、水面から約一・七─二・〇メートルの位置。卵塊は黄白色の泡状。大人の握り拳大の大きさが七個確認できた。田植えを終えた水田に、神秘的な光景を映し出している。
モリアオガエルは日本固有種。オスは五─七センチ、メスは六―九センチ。背面の体色は緑色または暗緑色で、オスは個体によって赤褐色や暗褐色の不定型斑紋が散在する。
県内では主に中央部に生息し、準絶滅危惧(きぐ)種に指定されている。常栄寺(山口市)の庭池で繁殖するモリアオガエルは天然記念物となっている。
写真を撮影した同センターの大谷高志館長は「現物を見たのは初めてで、あれだけ大きいものとは思っていなかった。産卵に適した木をよく見つけ、絶妙な場所に卵塊を作ったものだ。自然の驚異を感じる」と感動。
県立博物館の田中浩学芸員は「モリアオガエルは増えている傾向にあり、比較的標高が低い所でも見つかっている。モリアオガエルにとって森が住みやすい環境になっている影響もあるようだ。美東、秋芳でも確認されており、ひょっとすると生息区域が広がっている可能性がある」と話している。

カテゴリー:その他の話題2010年6月26日

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