乾電池で”夢”動きだす

電池を選別する利用者(西宇部南の第2夢つむぎ就労支援センターで) 使い捨てカメラから取り出したストロボのアルカリ乾電池をリサイクル販売する宇部市西宇部南二丁目の障害者作業所、第二夢つむぎ就労支援センター(齊藤和彦所長)が一日、開所した。不況で県内の障害者雇用状況も厳しいが、系列作業所が持つ販路を生かして収益を確保し、県の最低賃金を保障する。最終的には障害者が経済的にも一人で暮らせる「自立」を目指す。

乾電池は関西の現像所から福岡県北九州市の系列作業所に送られ、電圧を測って基準を満たすものが選ばれる。宇部市の作業所では傷みのあるものを取り除いて布で磨き、パッケージする。
十本百円の価格を売りに、北九州市の系列作業所の利用者自ら販路を開拓。取引先は北海道から沖縄まで広がり、この系列作業所の売り上げは月五十─六十万円ある。デイサービスやリサイクルショップなどの収益と合わせて利用者約四十人の給料となっている。
宇部市の作業所の勤務時間は当面一日二時間。勤務日は体調などの都合が優先される。県の最低賃金六百六十九円(時給)で月二十日働くと二万六千七百六十円になる。利用者の男性は「働けたら毎日楽しい。仕事がないのは寂しい」と話した。
県内の障害者の雇用環境は厳しい。就労継続支援事業所には夢つむぎと同じ雇用契約を結び最低賃金を保障するA型とそうではないB型があり、多くが後者。二〇〇八年のB型の月額平均賃金は前年から七百七十六円上がったとはいえ一万五千七百八十九円だった。景気低迷が下請けの受注や製品の販売を鈍らせている。
利用者はこうした実情を体験しており、二十歳代から六十歳代の利用者十一人に高田猛・代表理事が「皆さん夢はありますか」と聞くと返事はなかった。
北九州市の系列作業所では四肢に重度の障害を持った女性が一人暮らしを始めた例がある。
宇部市の作業所でも仕事の種類と量を増やして自立を手助けして「夢」を持てるようになってもらう。高田さんは「チャレンジしようと思う気持ちを育てたい」と話す。
現在、作業所は定員二十人に対して十一人で、新しい利用者を受け付けている。
問い合わせは同センター(電話41─8111)へ。

カテゴリー:その他の話題2010年6月2日

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