相談の7割「がん」 山大付属病院セカンドオピニオン外来

患者の相談を受ける岡教授(山大セカンドオピニオン外来で) 山口大医学部付属病院が、患者や家族が主治医とは別の医師に治療などについての意見を聞く「セカンドオピニオン外来」を二〇〇六年十月に設置して以来、昨年度までに七十七件の相談があった。その七割ががん患者。日進月歩でさまざまな治療法が登場する中、自ら治療法を選択し、納得して治療を受けるための方法として定着してきた。

〇六年度十件、〇七年度十件、〇八年度三十五件、〇九年度二十二件。県内患者が五十九件、県外患者が十八件。病気の七割はがんで、臓器別では大腸、すい臓、胃・胆のう、乳房、肝臓の順。
相談の動機は「今の治療が最適か知りたい」「抗がん剤の副作用がひどく、ほかに良い治療法がないか知りたい」「手術ができないと言われたが本当にそうなのか」など。
がん治療は手術、抗がん剤、放射線のほか、最近は細胞免疫療法もある。また早期がん、進行がんなど段階によって治療法の選択や併用療法の余地があり、主治医の勧める治療法が最適か悩む患者は多い。
同病院は主治医と連携。セカンドオピニオンの後、報告書を主治医に提出している。主治医と意見が一致した場合、患者は前向きに治療に取り組む心構えができるという。他の選択肢を示す場合、患者はもちろん主治医にも十分な判断材料を示し、患者が自ら決定するための支援を行う。
ほとんどの患者はセカンドオピニオンを受けて「良かった」としている。中には主治医からの情報が不十分であったり、患者と感情的なもつれがあるケースがあり、苦慮することもあるという。
岡正朗教授は「患者さんは遠慮せずに納得できるまで説明を求めていい。ただ医療には限界もあることを知ってほしい」と話す。
予約制で、受診日までに、主治医の紹介状、相談に必要なコンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)などの画像、検査データなどの用意が必要。相談料金は教授が行う場合は一回三十分から一時間程度で三万一千五百円、そのほかの医師は二万一千円。保険適用外で全額自己負担。問い合わせはセカンドオピニオン外来(電話22─2074)へ。

カテゴリー:その他の話題2010年5月17日

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