「魚切の滝」よみがえる

魚切の滝の復活を喜ぶ埴生政広さん(西吉部河中所で)

宇部市西吉部河中所。山あいの2世帯という集落に楠グリーンツーリズムの新たなスポットが誕生した。「今は古里を離れている人にも見せたい、懐かしんでもらいたい」。地元のボランティアが2カ月かけて耕作放棄地を切り開き、50年ぶりに「魚切の滝」を出現させた。

今富ダムの北部に位置する同地区は有帆川の支流に沿って10軒程度の家があり、寺もあったというが、人が離れるに連れて田畑は荒れ、長い年月とともに山野の一部と化した。「それなら整備しようか」と行動に移したのが地元に残る2人の埴生さん。一人は定年して実家へ戻り、一人は林業を営む。楠総合支所が企画するツーリズムにも協力しており、昨秋の集いで滝の話題になったのをきっかけに、たった2人のプロジェクトが始まった。
地権者の了解を得て、チェーンソーやのこぎりで伸び放題だったやぶや大木を切り、昔の面影を残す石垣の一部を使って通路を確保。大きなフジの木はあえて残した。重機を投入してから工事はスムーズになり、1月末にはうっそうと茂った中から滝が現れた。川の水は約5㍍の高さから2段になって滝つぼに落ち、大きな岩の間を流れていく。
3年前に実家に戻った埴生政広さん(63)は「以前は水が流れる音が聞こえるだけだったが、再び滝つぼの姿を見ると、中学のころまで川遊びをした記憶がよみがえる。夏までには対岸も整備し、子供たちが遊べるようにしたい」と愛着を寄せる。
同支所でも小河内にある梅園と合わせ、探訪コースの中に盛り込もうと期待を寄せている。

カテゴリー:地域2013年2月6日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single