山陽小野田市3自治会主導で交通安全対策

該当区間の路肩に引かれた外側線。待避ができるスペースには駐車禁止の文字も カーブミラーの設置など、市道や生活道の交通安全対策は行政の役割だ。行政も限られた予算の中で素早い対応を行っているが、全てがすぐに対応できるわけではないのが現状。そんな中、行政任せにせず、地域内の交通安全を守るために対策案を具体的に考え、実行に移した自治会がある。

高泊の郷、高浜、西の郷の3自治会の住民のほとんどが利用する市道旭町後潟線。そのうちの西福寺保育園出入り口から旧JA高泊支所までの区間は、道幅が狭い上、見通しも悪く、対向車と出合うと片方が後退を強いられることが頻繁に発生。大型トラックや市営バスも通過するため、歩行者の安全もままならない状況だった。
昨年4月、郷自治会内の住民から、同自治会の長谷川淳会長に、歩行者の安全を守るために何とかならないかという要望書が出されたことをきっかけに、郷自治会内に、同区間の安全確保と混雑緩和を解消するための検討会を設立。同年7月からは、高浜、西の郷両自治会も加わって、対策案と具体的取り組みを話し合った。
同年10月、山陽小野田警察署の交通課に現場視察を要請。視察後に▽路肩に外側線を設置すれば歩行者保護の効果がある▽設置されたカーブミラーが電柱の陰に隠れて効果が薄い―の2点の指摘を得た。そこで市土木課に外側線の設置を要請。さらにカーブミラーの効果を増すためには電柱移設しかないと考え、今年2月にNTT西日本に現地調査を依頼。3月には、自治会側で土地所有者の了解を得て、移設先を確保した上で、市に電柱移設の陳情書を提出した。
さらに、対向車の待避場所として旧高泊漁協の用地を無償で使用できるように県漁協高泊支店と交渉。今年6月、漁協が用地返却を求めた時には速やかに原状回復することを条件に覚書を交わし、無償利用が可能となった。
当該区間には外側線が今年3月に引かれ、待避場所となる高泊漁協の土地は真砂土で整地され、段差も舗装された。電柱とカーブミラーの移設は予算が取れ次第、進む見込みとなっている。
行動の先頭に立った長谷川会長は「単一自治会だけでは、ここまで事は運ばなかった。3自治会が合同で、しかも具体的なアイデアをこちらから用意して行政側に提出したからこそ、順調に進んだと思う。行政に丸投げではなく、共に考えを出し合うことが大事」と話し、「外側線を引いたことで通行車両も用心して運転するようになったようだ」と効果を語った。

カテゴリー:地域2012年8月13日

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