初のベンチャー誕生、山口光半導体研究所

産学公で取り組む文部科学省の知的クラスター創成事業「やまぐちグリーン部材クラスター」から初のベンチャーが生まれた。発光ダイオード(LED)に関する山口大の研究成果を基にした大学発ベンチャー、山口光半導体研究所(杉浦文彦社長)だ。4月から長州産業のクリーンルーム(小野田工場)を借り、製造・量産を開始する。

基になっている技術は、同大大学院理工学研究科の只友一行教授が開発した発光素子の基板部分の研究。人工宝石のサファイアを材料にした基板表面上に、特殊な凹凸をつけることで発光層が放つ光を効率よく取り出せる。LEDを照明に利用する場合、明るさが従来より50%向上し、省エネ効果が大きい。
同社は、常盤キャンパスの同大産学公連携・イノベーション推進機構内に2010年、設立。只友教授や長州産業と共同で実用化に向け研究を重ねてきた。
長州産業内の工場では、基板に微細な下絵を特殊機材で描き、化学処理で突起を作る工程を専門に行う。加工製品は、LEDチップ製造メーカーの大口顧客に売り込む。夏までに本格稼働に入り、14年度には2億8000万円の売り上げ、15年度には10人の雇用創出を目指す。将来的には、台湾や韓国のメーカーとも取引を計画している。
杉浦社長は「さまざまな機関からの支援を受けており、大学発の技術で成功させたい」と話した。
LEDは、電圧を加えると発光する半導体を利用した照明で、省エネと長寿命が特徴。照明用や液晶テレビのバックライトなど応用範囲は広い。国内の他、経済成長に伴う慢性的な電力不足に悩む新興国でも需要が急拡大している。
同社は半導体プロセスエンジニアを募集している。問い合わせは同社(電話35─3131)へ。

カテゴリー:地域2012年3月14日

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