段ボールの寿命長く、Wコンポスト方式考案

段ボールコンポストの普及促進に向けて意見を交換する藤山校区のリーダーたち(藤山ふれあいセンターで) 段ボールコンポストは容器の段ボール箱の耐久性が課題の一つとなっているが、宇部市内でもいち早く普及に取り組んできた藤山校区のリーダーたちが、2個の容器を交互に使うことで寿命を長持ちさせる「Wコンポスト方式」を考案。市も、この有用性を認め、他校区のリーダーたちに推奨している。

紙製品である段ボール箱は湿気や水分が大敵。水分が多過ぎると通気性が悪くなって嫌気性微生物の働きが活発になるため、悪臭が発生することもある。
逆に、投入する生ごみに含まれる水分が少な過ぎると、好気性微生物の働きが低下し、分解は促進されない。水分調節は気を遣う問題の一つだ。
実際、市のリーダー育成講習会で教わったように、適度な水分を含んだ生ごみを投入しても、ほとんどの経験者が「段ボールの角から口が開き、新しい容器が1カ月も持たなかった」と振り返る。
Wコンポスト方式は、中の基材の水分量の状況にもよるが、4日から1週間ごとに容器を移し変えるだけ。使用していた容器は底を上にして天日で乾かせば十分という。
藤山校区では、8月の研修会で容器の耐久性が課題として挙がり、リーダーたち10人が同方式を試行。現在も容器に目立った傷みはなく「半年ぐらいは大丈夫では」と見通している。
中には「面倒だが、攪拌(かくはん)になるので」と、毎日交互に容器を使用している人もいる。
市環境衛生連合会藤山支部の田中孝男支部長は「容器が長持ちすれば、それだけ単価的にも安くなる。段ボールコンポストをさらに普及させるためには、これまでの失敗談を含めて、口伝えで浸透させていくことが大切。一人でも多く、ごみ減量への協力者が増えてくれたら」と、ノウハウを伝授している。
ちなみに、藤山校区のリーダーたちがつかんだ極意は▽始めるのは春か秋が最適(虫が発生しにくく、失敗が少ない)▽攪拌はとにかく小まめに▽野菜など水分が多いものは投入する量を控える▽(微生物の働きによって)温度が上がるのは10度ぐらいが目安。十分でない場合は、米ぬかを一握り入れる。廃油や天かすも可▽魚のあらは臭いの元になるので、一度火を通すか、もみ殻くん炭を一握り入れる│など。
Wコンポスト方式の名付け親となった同支部の西村満副支部長は「何よりも、ごみを減らすという情熱が大切」と、成功のこつを説く。
市資源循環推進室によると、市内の段ボールコンポストリーダーは12校区に67人。年度内には100人に達する見込みで「身近なところに相談相手がいることをアピールしたい」という。
ほかに、1小学校と15保育園が段ボールコンポストを使って、ごみ減量に取り組んでいる。
12月10日には市内のリーダー研修会を開催。藤山校区の事例を含めて、各地域のリーダーたちが情報を交換する。

カテゴリー:地域2011年11月30日

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