北迫貝塚で”弥生人”体験 元市助役の矢富さん19日に新企画

北迫貝塚へ向け開拓した入り口に立つ矢富さん(川上和田の川上ファームで) 元宇部市助役でNPO法人・産業創造支援ステーション副理事長の矢富敏肆さん(69)=南小串2丁目=は、弥生時代の宇部人の生活を再現するプロジェクト「川上ファームから北迫貝塚へ」を19日、始動させる。同遺跡がある真締川中流域を舞台に、子供たちに山林開拓や秘密基地づくりなど「ターザン気分」を味わいながら、自然との共生を楽しんでもらう。脳梗塞を乗り越え、挑戦を続ける矢富さんの新たな夢だ。

矢富さんは2006年6月、脳梗塞に倒れた。左半身に重いまひが残ったが、3年半の壮絶なリハビリの末、09年12月、ホノルルマラソンウオーキング10㌔部門に出場し完歩した。
その後、環境活動を通じて地域活性化を目指す同ステーションに所属。川上和田の拠点農場、川上ファームで仲間と活動するうち、1㌔北にある北迫貝塚へ思いが巡った。
発掘調査でサザエやハマグリなどの貝殻や土器が発見されているが、現在は竹やぶでふさがっており、近づけない。2000年前の宇部人の暮らしと文化を探りたいとの思いが募り、開拓を決心した。
今夏、標高80㍍の尾根伝いに貝塚への道を開こうと、不自由な身体で猛然と鎌で荒野を刈り始めた。
同ステーション事務局長の市橋昭司さんは「水を一滴ずつ運んで、山火事を消そうとするハチドリのひとしずくを思わせた。同ステーションの新プロジェクトにして支えようと思った」と話す。
事業は、貝塚までの原野を開拓して散策路をつくる、周辺の耕作放棄地の棚田約3000平方㍍を再生し、ブルーベリーやキノコなどの生産・出荷をする、が柱。また、竹で秘密基地の小屋を作ったり、炭焼きをしたりして、古代人の生活を体験する。
矢富さんは「日常生活が送れるという身体的な回復は果たしたが、社会的な活動に積極的に参加してこそ真の回復。人と人との絆をみんなで広げていきたい」と話す。
県ひとづくり財団の補助事業。活動は毎月第3土曜の午後。「進発式」を19日午後2時から川上ファームで行う。参加者を募集している。
問い合わせは矢富さん(電話21─2023)へ。

カテゴリー:地域2011年11月11日

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