「吉部千本桜計画」スタート

雨の中で沿線の草刈りに精を出す地域住民(奥側が吉部小裏手へ通じる鉄道敷跡) 廃線となった鉄道敷跡を桜並木としてよみがえらせようと、吉部校区の主要団体の代表者で組織する「夢ゆめクラブ吉部の郷(さと)」(大田壮助代表)が「吉部千本桜・桃源郷計画」をスタートさせた。14日は、吉部小の裏手からトンネルの遺構まで約200㍍間の環境整備を行った。

桜の名所として沿線を整備し、都市部の住民との交流を促進していきたい考え。桜のほかに、シイ、クヌギなどの広葉樹も植樹する。
今年度は来年2月下旬から3月上旬にかけて、桜200本を沿線に植える計画。NPO法人瀬戸内オリーブ基金(事務局・香川県小豆郡土庄町)と、宇部市の市民提案型協働事業の助成を受け、地域の「桜募金」による寄付金も財源に充てる。
過疎と高齢化の進む地域を活性化していこうと、2007年5月に県の中山間地域集落ネットワーク形成支援事業のモデル指定を受けた。アンケート調査やワークショップなどを基に「吉部夢プラン」を作成。桜並木の構想は、この夢プランの中に盛り込まれていた。
推進母体となっている夢ゆめクラブは「できることから無理をせず、ぼちぼちと」を合言葉に、これまで休耕田を活用したコスモス畑を創出し、ホタルまつりなどを開催してきた。
応援部隊として、県の中山間地域元気創出若者活動支援事業に参加している宇部フロンティア大と同短大部の学生による「げんき支援チーム・フロンティア」(大坂歩実代表、11人)も参加している。
鉄道敷跡は、かつて宇部駅(現JR宇部駅)までつながっていた軽便鉄道の一部。万倉-吉部間の8・1㌔は1926年に延長されたが、戦時下の44年には鉄材供出によって休止したという。
大田代表は「最近では人が立ち入れないほど、うっそうとした茂みになっていたが、桜並木を創出することによって、外からも大勢の人が吉部を訪れてくれるようになり、地域が活性化すれば」と期待。
夢プランの作成当初から携わってきた市民活動課の武田尚文副主幹は「中山間地域集落ネットワーク形成支援事業は、広域的な範囲で集落を支え合う、新たな地域コミュニティー組織づくりの促進を図ることが目標。将来的には、独り暮らしの高齢者の生活支援など、地域活動が福祉面でも発展してほしい」と願っている。

カテゴリー:地域2011年10月15日

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