校区挙げエコキャップ運動、市環衛連恩田支部 燃やさずワクチンに

回収した1万6000個のペットボトルのキャップと重岡さん、松本さん(左から、福祉パン工房「シエロ」前で) 二酸化炭素を削減しながら世界の子供たちにワクチンを提供しようというエコキャップ運動に、恩田校区は地域ぐるみで取り組んでいる。1個ずつは軽くて小さなペットボトルのキャップにすぎないが、集まった善意は発展途上国の子供たちの命を救う「国境を越えた未来への贈り物」になっている。

宇部市環境衛生連合会恩田支部(松本洋亮支部長)が、2009年8月から恩田ふれあいセンターに回収箱を設置。一定量が集まると、恩田町5丁目の福祉パン工房「シエロ」(中国電力見初変電所隣)に持ち込む。
シエロからは山口市の日本電信電話ユーザ協会県支部を通じて、リサイクル業者へ届けられる。
運動を推進しているNPO法人・エコキャップ推進協会(本部・神奈川県横浜市)によると、ペットボトルのキャップ400個を焼却すると3150㌘の二酸化炭素が発生するが、資源として売却すると10円になる。ポリオワクチンは1人分が20円。キャップ800個で1人の命が救えるという。
シエロは知的障害者家族の会「そら」(重岡達彦代表、30人)が「障害を持った子供たちの社会参加のきっかけに」と運営。現在は平日にコーヒー喫茶を営業しながらパンの注文販売に応じ、要請があれば出張販売を行っている。
キャップの回収運動は社会貢献の一環として、以前から取り組んできた。4月までに718㌔(約40万個)分を回収。ワクチンにして509人分を提供している。
「私たちにできることで社会への恩返しになればと、1個からでも回収を行い、プルタブやベルマーク、書き損じはがきなども回収して社会福祉に役立てている。活動の取り組みが地域全体の優しさを育てるはず」と重岡さん。
キャップを再資源化するには、金属類の混入と共に汚れが大敵。松本さんは、集めたキャップを漂白剤に1晩漬けた後に洗って乾かし、2000個単位で分別しながら袋に詰めている。
松本さんは「ポリオはワクチンの投与を受ければ免疫ができ、恐れることのない病気だが、世界にはまだ、ワクチンを受けられない子供たちがたくさんいる。エコキャップ運動は、そうした子供たちにワクチンを提供し、資源を有効利用しようという有意義な活動」と評価。
「自分たちの活動で、人の命が救われるということが分かれば、命の教育にもつながるはず。地域の子供たちにも回収運動に関わってほしい」と、運動の広がりに期待している。

カテゴリー:地域2011年7月20日

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