山陽小野田市、厚狭の千町2区に防災井戸

設置された防災井戸を使ってみる地元住民(千町2区で) 昨夏、大雨で厚狭川が氾濫し、大きな被害が出た厚狭の千町2区に、昨年の宇部市東岐波に続いて県内で2番目となる防災井戸が設置され、現地で19日、地元住民や関係者約50人が出席して完工式が開かれた。災害時には生活用水の供給源として使い、普段は花壇の水やりなど〝地域のオアシス〟として利用する。

厚狭川上流の美祢市域を中心に降った大雨で昨年7月15日、厚狭川の水が堤防を越え、厚狭地区に流れ込んだ。建物の半壊8戸、床上浸水446戸、床下浸水351戸の被害が出たほか鴨ノ庄浄水場が水没し、山陽地区は4日間の断水を余儀なくされた。
防災井戸は、これを教訓として新たに設置されたもので、宇部市西岐波の建設コンサルタント、常盤地下工業(鶴田泰徳社長)が無償で工事(総事業費約100万円)を引き受けた。土地は地元の伊藤実さんが提供した。
一帯の地下4~6・5㍍には帯水層があり、ここを目掛けて地下7㍍まで掘削し、吸水管を埋め込み、手押しポンプを付けた。一押しで1㍑の水をくみ上げることができ、災害時には電動ポンプを付け替えることにより、毎分8㍑の水を確保できる。飲料用には適さないが、トイレの流し水や掃除などの生活用水として使える。
完工式では土地提供者の伊藤さんが「共助の一環として設置されたが、千町2区だけでなく、近くの地域住民にも有効活用してもらい、災害に負けない地域をつくりたい」と話し、来賓の大空軍治市議会議長、岡本志俊市自治会連合会会長、平中政明厚狭地区自治会協議会会長が「共助、地域防災の先駆的な事例にして」とエールを送った。
セレモニーの後、出席者は手押しポンプを押し、バケツにいっぱいになっていく水に、歓声を上げた。
防災井戸のそばには昨年の水害被害の様子を写真などで伝える掲示板が設置され、平地から1・4㍍の所まで水が来た印も示されている。

カテゴリー:地域2011年5月20日

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