「百手祭」震災復興の願いも込め

 室町時代から500年以上の歴史を誇る宇部市指定無形民俗文化財「百手祭(ももてさい)」が27日、厚南岡田屋の公会堂広場であり、弓矢を持った若者たちが悪鬼に見立てた的を射抜き、地域の安泰を祈願した。東日本大震災を踏まえて会場の装飾や直会は自粛し、被災地の一日も早い復興を願った。百手祭保存会(藤田堅嗣会長)主催。

的射(まとい)行事の射手は中学1年生から社会人まで12人。かみしもで正装し、前胴、後胴の2組に分かれて、2本ずつ交代で矢を放った。黒塗りの小さな的「監的」に当たると太鼓が打ち鳴らされ、会場を盛り上げた。
宇部高専弓道部に所属する中谷由香さん(2年)は6年目の参加。「保存会の人たちが何カ月も前から熱心に準備されているのに感銘を受けた。伝統をつないでいけたら」と話した。
射手は、以前は独身の若い男性と限られていたが、2004年から女性も登場。今年は補員や矢取りを含めて半数が女子だった。
百手祭は、室町時代の1468年、多くの村人が疫病で命を失ったため、地域の氏神である松江八幡宮と八大龍王、大歳大明神に、病魔退散を祈って奉納したのが始まり。1972年に「岡田屋百手神事」として市文化財に指定された。
直径約2㍍ある大的は毎年更新。女竹を取りに行き、たたいて柔らかくしたものを編んで枠を作り、正月の鏡もちに使った半紙を張り合わせてある。射手も13日の胴付け神事から練習を積んで本番に備えてきた。

カテゴリー:地域2011年3月28日

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