万倉まちづくりサークル「信濃公」の紙芝居完成

完成した紙芝居を上演するサークル員ら(万倉ふれあいセンターで) 万倉まちづくりサークル(山本弘恵会長、21人)が制作していた紙芝居「万倉を愛した家老-国司信濃公」が完成した。構想から3年。地域の口伝を基に、数少ない史料を掘り起こしながらまとめた労作。学校やイベントでの上演を計画している。

信濃公(1842~64年)は万倉の旧領主。家老職加判役の重責まで務めたが、禁門の変の責任を負って短い生涯を閉じた。
幼少の頃から我慢強く、文武に秀でていたとされる。地域には「頭をけし坊主にそった時も一度として泣かなかった」という言い伝えが残っている。
19歳で国入りした際には、ひざまずいて迎えようとした万倉の領民に対し「そのままでよい」と、優しく諭したともされる。
紙芝居にはこれらのエピソードを盛り込み、出生からその生涯を追って全14場面、上演時間約15分間にまとめた。
時代考証を尊びながら「子供にも分かりやすく」と言葉を選び、県内他地域で上演されている紙芝居を実際に見て研究。木枠や拍子木を含めて、全て自分たちで作った。「思いのほか、絵を描くのが難しかった」と話す。
万倉小の校歌の冒頭には「遥かに思え信濃公」と歌われている。作詞・作曲したのは、下関市出身で日本初のシンガーソングライターとされる林いさお(林伊佐緒、1912~95年)。
歌詞の意味と、校歌を著名人が手掛けたことも多くの人に知ってもらおうと、紙芝居を上演する際には、演出として最初に校歌を流すことにした。
最後は「23年の波乱の人生を歩んで、歴史に名を残した偉人が、万倉の領主であったことに誇りを持ちたい」と言葉を結んでいる。
山本会長は「歴史を研究し、勉強を重ねるほど、まとめるのが難しくなった。上演を重ねながら改良を加えたい」と抱負。万倉地区を代表する「つつじまつり」(4月29日)での上演などを予定している。

カテゴリー:教育・文化,地域2011年3月19日

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