楠こもれびの郷1周年、入浴予想上回る17万人

温泉や直売所、レストランを備えた宇部市西万倉の交流施設「楠こもれびの郷(さと)」が、八月でオープン一周年を迎える。源泉掛け流しの温浴施設「くすくすの湯」は特に好評で、入浴者が七月末には約十七万人に達する見込み。当初の見込み年間十四万人を二割以上も上回っている。

楠こもれびの郷は「農業と温泉資源を融合させて都市部との新たな交流・連携を生み出し、楠地域を活性化させよう」と、旧楠町時代に策定された農業振興ビジョンを合併後の新市が引き継いで建設。地域共存型の会社として設立された楠むらづくり株式会社(武波博行社長)が施設全体を管理している。
くすくすの湯は、石風呂やひのき風呂、露天風呂、サウナなどがある。農産物直売所「楠四季菜市」は、地元で栽培された生鮮野菜や加工品、土産品などを販売。農家レストラン「つつじ」はセルフ方式で、地元の農産物を主体にした料理を提供している。
いずれの建物も、スギやヒノキなどの県産木材をふんだんに使い、伝統的な木造建築の落ち着いた雰囲気を演出。昨年八月五日にオープンし、今年四月に最後の施設として農業研修交流施設「万農(ばんのう)塾」が開設した。モデル農園や体験農園も併設している。
入浴者は五月二日で十万人の大台を突破した。二十七日現在は約十六万五千人。入浴券は連番で、回数券(現在は十二枚つづり)は一回に数えられているため、実際には二十万人程度が入浴している計算になる。
市産業経済部の森部実喜次長は「市外客は当初一-二割と予測していたが、利用者のアンケートを見ると半数近くが近隣の市町から来ている。リピーターも多い」と話す。
利用時間は、くすくすの湯が午前十時から午後九時まで。楠四季菜市が午前九時から午後七時まで。つつじが午前十一時から午後八時まで。利用者の動向を見て、四月に改定した。定休日は毎月第三水曜日。
現在、公共交通機関で乗り入れがあるのはコミュニティーバスとデマンド交通のミニバスだけだが、船木鉄道(せんてつバス)の協力で、各バス停に路線バスからの乗り継ぎ時間を分かりやすく表示している。
合併道路として、万倉沖田地区とJR厚東駅を結ぶ延長四・八㌔の連絡道路が整備されることも決まっており、整備後は山口・小郡方面や市街地からのアクセスが向上する見込み。
万農塾も十月から、農業研修や食育などの体験施設として本格的な実習を開始する予定。「常に進化する施設」(森部次長)として、新しい工夫を取り入れている。
武波社長は「予想以上の集客を達成でき、みんなの努力が報われた思い。特に、地元の農家の生産意欲につながったことがうれしい。農産物の出荷体制の充実など課題も残されているが、販売力と共に強化し、農業(一次)と加工(二次)、販売(三次)を一体化させた『第六次産業』の創出を今後も目指していきたい」と、二年目に向けた抱負を語っている。

カテゴリー:地域2010年7月29日

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