ナルトビエイ、一斉駆除スタート

水揚げされたナルトビエイの〝身体検査〟をする関係者(26日午前9時すぎ、刈屋漁港で) 小野田港沖に、これから大量に姿を見せるナルトビエイの一斉駆除が、二十六日から始まった。刈屋漁港には、体盤幅(横幅)が一・四メートル、重量が五十キロ近い大物も水揚げされ、関係者を驚かせた。八月までに十回の駆除を予定している。

アサリなどの漁業資源を食い荒らす〝海のギャング〟として、県、市が七年前から駆除を始めた。漁業関係者によると、かなり前から網に掛かることはあったが、急激に増えたのはここ十年。暖海性の回遊魚で、地球温暖化の影響で瀬戸内海の海水温が上がり、この海域に入り込んだと推察される。
最近五年間の捕獲数は▽二〇〇五年=千三百三十二匹▽〇六年=千八百八十四匹▽〇七年=二千三十二匹▽〇八年=千六百五十匹▽〇九年=千百六十四匹で推移している。
この日は県漁協小野田支店所属の漁船六隻が午前七時前に刈屋漁港を出発し、小野田港内の水深六─七メートルの沿岸海域で、流し刺し網を使ってナルトビエイを捕獲。毒のあるトゲが付いた尾をナイフで切り落とし、漁港に戻ってエイを水揚げした。エイはデータを取るために体盤幅、重量をチェック。捕獲した九割以上が雌だった。
地元では六月の終わりからマナガツオ漁が始まるが、網に掛かって漁の支障となるナルトビエイは厄介者。同支店の福永富二雄運営委員長は「夏場に雨が多かった昨年は海水温が下がり、例年より少なかったが、今年は初日から、かなりのエイが網に掛かっている。回遊魚なので取っても取っても切りがないかもしれないが、雌一匹が子供を七、八匹産むため、産卵場とされるこの周辺での駆除は効果が大きい」と話した。
ナルトビエイは家畜や魚の飼料を作る原料として下関市の飼料会社に引き取られるほか、一部はみりん焼きなどの食材として活用される。

カテゴリー:地域2010年5月26日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single