西岐波小で30日から「避難所生活体験」

西岐波小を会場に30日から、台風・高潮を想定した「避難所生活体験活動」が1泊2日の日程で実施される。県内2カ所で行われる文部科学省の学校防災総合対策事業で、自主防災会などの地域団体、西岐波小・中、宇部市、市教育委員会が合同で実施。災害時の避難場所である小学校に、児童と生徒を含む住民220人が実際に〝避難生活〟をする市内初めての取り組みで、万一のケースに向けた新たなノウハウの蓄積が期待されている。

事業は、大規模災害時の避難活動や避難所生活を実際に体験することで、子供たちの「的確な行動力」「落ち着いて活動・生活できる強い心と思いやりの心」を育成するのが目的。県内では昨年度から県教委の防災キャンプ推進事業として始まった。初年度は山陽小野田市の埴生中など3校で実践的防災教育が進められ、今年度は西岐波小など県内2校で避難所生活体験活動がある。
西岐波では、主管の市教委が中心となり、6月から内容を煮詰めてきた。想定は「台風による高潮発生の恐れがあるため525世帯に避難勧告」。約4割が児童・生徒(小学生14人、中学生73人)で、参加者が子供主体の訓練も市内初。さらに、地域の大人たちと寝食を共にしながらの集団生活で「災害時さながら」の状況が体験できる。
30日は午後3時に集合した後、参加者を10班に分けて避難生活でのルールを話し合う。続いて、専門家による「安全確保」をテーマにした講話と着衣のままでの水泳指導、校区婦人連絡協議会などのカレーの炊き出し、災害ボランティアの体験談披露と続く。
31日は午前6時半に起床。朝食後は班ごとに救急救命活動、自動体外式除細動器(AED)の体験、煙体験と消火器訓練、消防車両の説明と地域防災の講演、ボランティアセンター体験に励む。東日本大震災の被災地に入った救急隊員の講話もある。
同校区の沿岸地区は、1999年の台風18号に伴う高潮で大きな被害を受けた。奇跡的に犠牲者はいなかったが、堤防を越えた海水は家屋をのみ込み、係留されていた漁船が道路に上がった一方で乗用車が海中に持っていかれるなどした。57年前にも高潮で被災しているだけに、住民の意識は高まり、市内でいち早く自主防災組織が設立された。

カテゴリー:地域2013年8月28日

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