地元の医師と研修医がフィリピンで医療奉仕活動

日本カトリック医師会が続けている、フィリピンの貧しい農村での医療ボランティア活動。今夏は18回目となる市民病院顧問の篠﨑文彦医師(73)に加え、山口大医学部付属病院に勤務する研修医の岡村美奈子さん(31)も初めて参加した。現地の診療所には7月28、29日の2日間で900人以上が訪れ、日常の勤務では得られない多くのことを収穫した。

医療活動は現地で住民への保健衛生活動に従事していた日本人シスターらの活動を機に1986年から実施。場所は首都マニラと同じルソン島の北部に位置するイサベラ州のビバン村で、診療所は同医師会が募った寄付金で建設した。
参加者は外科や内科、小児科、歯科の医師、看護師など全国から28人で、7月26日にマニラで1泊後、現地で準備を済ませて2日間の診察を実施。内科では感染症の患者が多く、外科では主に腫瘤(しゅりゅう)の切除や摘出に当たった。歯科医師はさらに遠くの村に出掛け、子供への歯磨き指導も行ったという。
岡村さんは先輩医師の指導を仰ぎながら外科医として奮闘。「大変だけど充実していた。非常に意義のある活動で、自分自身、日本では味わえない経験ができて勉強になった。また参加したい」と、次回への意欲を見せた。
一方で、「診療後のフォローが難しい。現地医師との交流が深められれば、その後の経過も情報交換ができる。参加人数が増えれば、回数も増やすことができ、フォローしやすくなる。自己満足ではいけない」と課題も指摘した。
通常、診療所には現地医師1人が常駐し、週数回、他の医師が訪問。村の女性を集めた公衆衛生教育も行われ、基礎的な知識や技術を身に付けたヘルスワーカーも州内で活躍するなど、医師団の活動が医療体制の充実に大きく貢献している。
薬などは製薬会社からの寄付があるものの、交通費や宿泊費は全て自費となる、負担の大きなボランティアだが、篠﨑医師は「医師団の半数がカトリック信者以外となり、現地医師の参加も増えてきた」と活動の広がりを感じている。

カテゴリー:地域2014年8月12日

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