55年ぶり再会祝い、合同絵画展

来年5月に開館10周年の節目を迎える山陽小野田市の旧セメント住吉社宅「龍遊館」。同館が小野田セメント(現太平洋セメント)の役員社宅として利用されていた当時を知る幼なじみの4人が、55年ぶりの再会を祝い、共通の趣味を生かした絵画展を同館で開いている。風景画、肖像画など24点を並べ、来館者を楽しませている。17日まで。

作品を寄せたのは、小野田中の同級生で現在73歳の津山勝敏さん(須恵1丁目)、高山汎子(ひろこ)さん(千葉県)、泉本洋さん(平成町)、菱川邦久さん(宇部市東須恵)。

津山さん、高山さん、泉本さんの3人は中学卒業まで同館近く、菱川さんは目出に住んでおり、全員にとってオレンジ色の瓦が特徴の建物は憧れだったという。

その後、父親の転勤や高校進学で音信不通になっていたが、4人をつないだのが同館の存在。昔を懐かしく思った高山さんがスケッチ旅行の途中で同館を訪れ、恩師で同館長の瀬口孝典さん(87)と偶然再会。瀬口さんの呼び掛けで、再び交流の輪が広がった。全員が絵画を愛好していることも分かり、意外な共通点に驚いたという。

館内には個性が際立つ水彩画と油彩画が並んでいる。津山さんは牧場や春の海を、高山さんはユリ、スイセンなどを題材に選択。泉本さんは宇部市の岩鼻公園から臨む厚東川、菱川さんは田園や悠大な山の景色などを描いている。

取りまとめ役を務めた津山さんは「元気な姿で会えて感激した。同館が今まで以上に親しまれるようになれば」と願いを込めた。再会のきっかけとなった高山さんは「内装や外観が昔と同じ雰囲気で懐かしい。みんなとの再会は奇跡で、展示は貴重な体験になった。また集いたい」と感激しきりだった。

旧セメント住吉住宅は1924年に建築され、計5棟のうち1棟がセメントで栄えた小野田の歴史を伝える建物として残されている。2008年に「龍遊館」と命名され、各種講座、作品展、認知症カフェなど地域交流の拠点として市民に親しまれている。

カテゴリー:地域2017年3月14日

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